犬の熱中症の治療費用はどれくらい!?保険は適用する?

熱中症は人間にとっても非常に怖い病気ですが、犬の熱中症は人間よりも進行が速く、症状が重症化しやすい危険な病気です。
そのため、早期に発見し動物病院で適切な治療を受ることが大切ですが、ほとんどの場合入院措置になるそうです。
そうなった場合に気になるのが、熱中症の治療の内容や費用だと言われています。
犬が熱中症になった場合、一体どのような治療を受け、その費用はいくら位なのでしょうか?
そこで今回の記事では、犬の熱中症の治療内容や費用について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬の熱中症は危険!?
犬は人間よりも体温調節が難しいため、暑さに弱く熱中症にかかりやすいと言われています。
さらに熱中症にかかった場合に、症状が重症化しやすい傾向にあるそうです。
通常犬は、パンディングと呼ばれるハァハァと言う口呼吸で体温調節を行いますが、高温多湿の環境下において、口呼吸では追い付かないほど体内に熱が溜まり、それを放出できなくなることで熱中症が引き起こされると考えられているそうです。
また犬の熱中症は症状が急激に悪化することが多く、舌を出した浅く速い呼吸、大量のよだれ、ふらつき、目の充血、下痢や嘔吐などの初期症状を見逃さないようにすることが重要です。
こういった初期症状が見られてすぐに適切な処置を行えば回復する可能性が高いですが、これを見逃し症状が悪化すると、筋肉の震え、痙攣、吐血、血便、血尿、意識の混濁や喪失などが起こり、場合によっては命の危険があると言われています。
また、熱中症の症状が重度になった場合、回復した後に重大な後遺症が残ることも多いそうです。
犬の熱中症の治療内容は!?
犬の熱中症の治療は時間との戦いだと言われ、初期の内に迅速な対応をすることが必要です。
熱中症の症状が見られたら、とにかく体を冷やし体温を下げる応急処置を行うようにしましょう。
応急処置としては、犬をエアコンの効いた室内や日陰の風通しの良い場所に移動し、体全体に水をかけるなどをして体を冷やすと良いそうです。
また、自分で水が飲めるようであれば、十分に水を与えてください。
体を冷やす時には、氷水を使うと体が冷えすぎ、血管が収縮してしまう恐れがありますので、必ず普通の水で冷やすようにしましょう。
水風呂や水のシャワーなどが効果的ですが、無理な場合には水で湿らせたタオルを体全体にかけると良いそうです。
この体を冷やす応急処置をしている間に、動物病院へ連絡をし、体を冷やしながら病院へ向かうようにしましょう。
事前に熱中症だと伝えておくと。スムーズに治療を受けることができるそうです。
動物病院で行う治療としては、体を冷やして解熱、暑さで膨張した血管のために下がってしまった血圧の処置のための点滴、脱水症状の処置、他の臓器に影響がないかを調べるための血液検査などがありますが、症状の度合いによって治療内容も異なると言われています。
入院になる場合もある!?
ぐったりして意識がもうろうとしている場合などは、熱中症がかなり進行していると考えられ、点滴や投薬などの処置が一日では済まないことが多いと言われています。
そのため、2~3日程の入院措置になるケースが多いそうです。
犬の熱中症でかかる治療費はどれくらい!?
犬の熱中症の治療にかかる費用は、症状の度合いや病院によって差がありますが、2~3日の入院で大体3万円~6万円と言う場合が多いようです。
ただし、症状が重い場合はさらに費用がかかると言われています。
熱中症の治療費は保険の対象!?
熱中症はほとんどのペット保険において、保険の対象となっているそうですが、事前に問い合わせをしておくと安心です。
特に熱中症になりやすい犬種で、保険に加入していない場合は、加入を検討したほうが良いでしょう。
入院する場合の病院の選び方について
犬の熱中症は命に関わる重大な病気で、ほとんどの場合入院措置になることが多いと言われています。
そのため、事前に信頼できる病院を探しておくことが大切です。
かかりつけ医がある場合は問題ないですが、熱中症は夜に起こることもありますので、夜間対応をしてもらえるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
また、熱中症の治療は迅速な対応が大切ですので、もしもの時にすぐに行くことのできる場所にあることも重要です。
さらに、犬や飼い主としっかりとコミュニケーションをとってくれるかどうかを確認しておくとさらに安心です。
愛犬の病歴をきちんと確認する、犬に良く触って診察している、丁寧な処置や検査をする、説明がわかりやすい、治療法について相談することができるなどの点に注意をして選ぶようにしましょう。
まとめ
犬は体に異常を感じても言葉で伝えることができないため、飼い主が普段からしっかりと観察することが大切です。
特に熱中症は発症に気付きにくいとも言われていますので注意が必要です。
もともと犬は熱中症のリスクが高い動物ですから、早い時期から熱中症にならないように予防対策をする、もしもなってしまった場合に、素早く対応できるように準備をしておくと良いでしょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬は人間よりも体温調節が難しく、熱中症にかかりやすい
☑熱中症にかかった場合に、症状が重症化しやすく、命の危険性、後遺症が残る可能性が高い
☑犬の熱中症は応急処置として、体を冷やすことが大切
☑病院での治療は、体を冷やして解熱、血圧の処置のための点滴、脱水症状の処置、血液検査などを行う
☑犬の熱中症は入院になることが多く、2~3日の入院で3~6万円位の費用がかかる
☑熱中症の治療は、ペット保険の対象になる
☑熱中症は命に関わる重大な病気で、入院になることが多いため、事前に信頼できる病院を探しておくことが大切
犬の熱中症は進行が速いため、迅速な対応が求められます。
もしもの時に慌てないように、できる準備を事前にしておくようにしましょう。