老犬のトイレのしつけと介護方法について

犬も人間と同じように年をとると足腰が弱り、排泄に問題が出てくると言われています。
特に、普段から外でしか排泄できない犬は、歩くことがままならなくなった時に、外に連れ出すために飼い主の負担が大きくなるそうです。
そこで今回の記事では、老犬のトイレのしつけと介護方法について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
老犬のトイレのしつけ方法について
犬のトイレのしつけは、子犬の頃に行うものだと思われていますが、犬の学習能力は一生涯あると言われているため、成長してからでも行うことができるそうです。
特にシニア期に入る前に、室内でトイレができるようトレーニングを行っておいたほうが良いと言われています。
犬はシニア期に入ると足腰が弱り、外でしか排泄できない場合に連れ出すのが難しくなると言われています。
さらに、シニア犬は加齢によって尿を溜めておける容量が少なくなるため、こまめにトイレに行かなくてはならないそうです。
そのため、トイレトレーニングを行い室内でトイレを済ませられるようすることは、犬にとっても飼い主にとっても、負担が減ると考えられます。
しかし長い間外でしか排泄を行ったことがない犬が、急に室内で排泄を行うと言うのは非常に難しいと言われています。
そのためできるだけ早めにトイレトレーニング行うのが良いですが、シニアに入ってから行う場合は根気よく続けることが大切です。
シニア期のトイレのしつけで大切なのは、排泄場所の環境を整えることだと言われています。
飼い犬が好んで排泄を行う場所に準じた疑似的な環境を室内に用意すると良いでしょう。
シニア犬のトイレトレーニング例
1.飼い犬の大きさに合わせたトレーをベランダなどに用意する
2.1のトレーにペットシーツを敷く
3.ペットシーツの上から、砂利や土などを敷き詰める
4.散歩の時間になったら、用意したトイレに連れていく
5.排泄ができたら、おやつなどを与えて褒める
上記の方法を繰り返し、できるようになったら徐々に条件を減らしていき、最終的には室内でペットシーツだけでも排泄ができるようになれば終了です。
排泄ができない場合でも叱らないように、根気よく続けて行いましょう。
老犬のトイレの介護方法について
犬もシニア期に入ると、加齢による排泄障害が起こりやすくなるそうです。
原因は体や脳の機能の低下ですから、強く叱ったりせずに、飼い主がサポートしてあげることが大切です。
立ち上がったり、歩いたりするのが難しくなってきた場合は、介助ハーネスなどの介護グッズを利用するのがおすすめです。
少しでも歩ける場合には、サポートしながらトイレまで連れ出してあげましょう。
また、おねしょやおもらしが見られる場合は、おむつやペットシーツなどを活用すると、清掃の手間を省くことができるそうです。
このように、便利な介護グッズはどんどん活用するようにすると、飼い主の負担が減り、穏やかな気持ちで介護をすることができると言われています。
オムツを利用する
市販のおむつを使用する際には、サイズを合わせることが大切です。
おむつが大きすぎると、脚の付け根に隙間ができ、漏れてしまうことがありますので注意しましょう。
尿の量が多い場合は尿取りパットを合わせることもできるそうです。
オス犬でおむつに慣れない場合は、初めはマナーベルトを使用し、徐々におむつに切り替えていくと良いそうです。
おむつを使用する場合でも、歩いてトイレに行ける場合は、定期的におむつを外してトイレに連れていくようにしましょう。
ペットシートに犬のおしっこを付けておく
シニア犬は成犬よりもトイレが近くなり、粗相をしてしまうことも多くなります。
おむつを使用するのも良いですが、自力で排泄できる限りはさせたほうが良いそうです。
毎回外に連れ出すのは大変ですから、室内でも排泄できるように慣れさせておくと良いでしょう。
外に連れ出したときにペットシーツに排泄するようにして慣れさせ、室内のペットシーツに外の土やおしっこを少量付けるなどして排泄を促してみると良いでしょう。
トイレ後はすぐに片付ける
シニア犬は動きが鈍くなるため、トイレの後に自分の排泄物を踏んでしまったりすることがあるそうです。
トイレをした後は、できるだけ早く片付けるようにしましょう。
マッサージや圧迫で排泄を促す
寝たきりの状態になると、体や脳の機能が低下し自力で排泄できなくなることがあるそうです。
排泄物が体内に長く留まると、病気を引き起こすことがありますので注意が必要です。
特に尿が12時間以上でない場合は、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
また、自力で排尿ができない場合には、マッサージや圧迫によって排泄を促すことができますし、綿棒などで肛門を刺激することで排便を促すこともできますが、事前に獣医師の相談し、適切な指導を仰ぐようにしましょう。
肛門や尻尾の付け根の毛を短く切る
おむつを使用するようになった場合は、肛門やしっぽの付け根の毛を短めに切っておくと、介護がしやすく、周囲を清潔に保ちやすくなるそうです。
ベットの上にトイレシーツを敷く
就寝中はおむつをしたほう良いですが、動いて外れてしまうことがありますので、ベッドの上にトイレシーツを敷いておくと安心です。
認知症などで寝ている間も歩いてしまう場合は、周囲をサークルで囲いペットシーツを敷き詰めておくようにしましょう。
トイレを失敗しても怒らない
シニア犬がトイレを失敗してしまうのは、脳や体の機能の低下やホルモンバランスの乱れ、認知症などが原因だと言われています。
しつけで改善することではありませんので、強く叱ったりせず、できる限りのサポートをしてあげましょう。
まとめ
シニアになり歩くのが大変になった場合でも、歩ける限りは飼い主がサポートしながら歩くことが大切です。
トイレも同じように、夜はおむつを使用していても、日中は外して自力でトイレにいかせるようにしましょう。
また、現在はシニア犬のサポートグッズが多く、犬用のカートも充実しています。
安全なところまでカートで運び、外に連れ出してあげるとお互いのストレスの解消にもなり、リフレッシュすることができます。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬はシニア期に入ると足腰が弱り、脳や体の機能が低下するためトイレのトラブルが増える
☑外でしか排泄できない場合、負担が大きいので、室内で排泄できるようにトレーニングすることが大切
☑シニア犬の介護は、介護グッズを活用し負担を減らすようにする
☑おむつを使用する際はサイズをしっかり確認する
☑ペットシートに外の土やおしっこの匂いなどを付けて排泄を促すと良い
☑身体に汚れがつかないように、トイレの後はすぐに片付ける
☑自力で排泄できない場合は、獣医師に相談の上マッサージや圧迫で排泄を促す
☑おむつを使用していてもずれることがあるので、ベッドの上にはペットシーツを敷く
☑シニア犬のトイレの失敗は仕方のない事なので、強く叱らない
様々な介護グッズを活用して負担を減らし、穏やかな気持ちで介護してあげるようにしましょう。