犬の軟便を改善する6つの方法と8つの原因

犬の軟便には、困っている飼い主さんも多いですよね。病気なのかと心配にもなります。
犬の軟便は、原因を知ってなるべく早く改善させて、犬の腸の調子を整えてあげる必要があります。
そこで、犬の軟便を改善する方法と、そもそも軟便の原因は何が考えられるのかをお話ししていきます。
知りたいことはありますか
犬の軟便とはどんな状態のウンチ!?
犬の軟便は、下痢に近いような液体の形状のものから、ある程度便の形は残っているなど様々です。
軟便なのか下痢なのかは、毎日愛犬の便を見ている飼い主さんならある程度見極めはできると思いますが、犬の軟便の判断となる便の状態も知っておきましょう。
・うんちのキレが悪くお尻が汚れている
・うんちの跡がトイレシートに残っている状態
・便の形はしているものの長くて細い
・ティッシュなどでつかもうとするとつぶれる柔らかさがある
このような便の特徴があるようなら、ほぼ軟便と判断できます。
犬の軟便の原因とは!?
犬は、比較的軟便や下痢になりやすいですが、軟便は、放っておいても一時的な一過性軟便と、病院の受診が必要な軟便もあります。
軟便の原因には様々ありますが、その中でも、犬が軟便になりやすいのは大まかに8つの原因が挙げられます。
食べ過ぎによるもの
犬の軟便は、食べ過ぎることが原因になることがあります。
食べ過ぎて消化不良を起こし結果的に軟便となります。
食べ過ぎや早食いなどは、消化不良を起こして軟便になってしまう可能性があるので、食べる食事の量が適しているかなど食生活の改善を含めて見直す必要があります。
水分を与えすぎている
犬の軟便の原因の一つには、水分を与え過ぎていることが挙げられます。
犬の場合は、夏の暑い時期だけではなく、熱中症対策で春ごろから水分補給が大切になってきます。
ただ、必要以上に水分を与え過ぎると下痢や軟便になりやすいです。
愛犬に与える水の適量は、毎日どれぐらい飲むかなどをチェックしてあげると、必要な水分量がわかってきて軟便の予防や改善をしやすいです。
消化不良によるもの
犬の中には、毎日の食事が原因で軟便になる子も多いです。
食事内容が体質に合っていなかったり、ドックフードに消化の悪い材料が入っていたことで消化不良を起こして軟便の原因になります。
もし、普段の食事に問題がある軟便なら、おならやウンチが臭くなりやすいです。
便の色も薄い茶褐色で黄色味がある便になりやすい特徴もあります。
アレルギーによるもの
犬によっては、胃腸が弱くアレルギー体質を持つ子もいます。
この場合は、ドックフードの何らかの原材料が合わずに、それが原因で軟便になっている可能性があります。
特に、普段から下痢や軟便になりやすい子は、食物アレルギーのチェックをしておいた方いいかもしれません。
愛犬のアレルギーの元を知っておくと、軟便の予防や改善につながります。
フードを変えたため
犬の軟便は、フードを変えたことが原因で起こることもあります。
いつもとは違うフードを食べたことで、そのフードが合わなかったのか原料なのか何らかの問題があって軟便になります。
ストレスによるもの
人間でも、急激なストレスで下痢になったりお腹の調子が悪くなったりしますよね。
これと同じく、犬もストレスで軟便を引き起こすことは少なくありません。
例えば、引っ越しをして家の環境が変わったり、旅行に連れて行かれたり、逆にペットホテルに預けられたりするなどして、生活環境に変化があるとそれがストレスになって、軟便の原因になります。
他にも、留守番ばかりさせられたり、あまり構ってもらえない寂しさから軟便や下痢になってしまうケースもあります。
寄生虫によるもの
軟便は、寄生虫などが原因で起こることもあります。
寄生虫には、回虫症、ジアルジア症、瓜実条虫症など、回虫や条虫からの感染によって軟便や下痢を引き起こします。
この場合は、下痢や軟便が長期間続き、体重が減少したり食欲が落ちるなどが見られます。
時には、便の中に虫がいる場合もあるのでよく確認しましょう。
消化器官の病気によるもの
犬の軟便は、消化器官の病気が原因の可能性もあります。
何日も軟便が続いたり、元気がなかったり食欲が落ちているようなら、飼い主さんが改善するのは難しいです。
一度病院を受診するようにしてください。
犬の軟便の対策方法について
犬の軟便の様々な原因を見ていくと、胃腸が弱っていることが大きく関係しています。
これらの原因から、犬の軟便の改善には大まかに6つの対策方法を挙げることができます。
ビオフェルミンを与える
犬の軟便には、人間が飲むビオフェルミンを与えることで改善されることがあります。
乳酸菌を多く含むビオフェルミンは、人間だけではなく、犬の整腸剤として利用できます。
実際、犬に飲ませて改善されたという飼い主さんも多いです。
ビオフェルミンを与えることが心配な飼い主さんもいるかもしれませんが、動物病院でもすすめられることもあるほど、腸内環境の改善には使える薬です。
与える量は、1日一回、犬の体重が5kg以下までなら1/2錠で十分です。
10kgまでなら1錠、20kgまでの犬なら2錠、フードに混ぜて与えます。
犬の軟便におすすめのサプリを使用する
犬の軟便には、乳酸菌を含んだ腸内環境を整える犬用サプリメントも効果的です。
犬は下痢や軟便も多いことから、実際与えている飼い主さんも多いです。
軟便を改善するための犬用のサプリメントは、無添加で乳酸菌も配合されていて、食物繊維も補えるサプリメントがおすすめです。
犬用サプリメントは、他にも犬の健康を支える栄養素が含まれるサプリメントがあるので、栄養補給にフードと併用してみましょう。
今は、フードも犬が必要とする栄養素なども入ったものが多いですが、ストレスでも軟便になってしまうことを考えると、腸の状態を整える目的としてサプリメントを併用することは有効な方法といえます。
フードを変える
他に症状がなく、それでも犬の軟便が続くようなら、フードを変えることで改善されるケースもあります。
フードの原材料には、様々なものが使われていますが、そのどれかの原材料が原因で軟便になっている可能性が考えられます。
軟便時に食べさせていたフードとは、違う物を与えてしばらく様子を見てみましょう。
散歩を増やしたりコミュニケーションを増やす
犬のストレスが原因の軟便は、とにかく散歩を増やしたり愛犬とのコミュニケーションを増やすことが改善につながります。
毎日、お留守番が多い犬には、たっぷりの愛情をかけると軟便の改善だけではなく、問題行動もなくなって愛犬も落ち着いてくるはずです。
マッサージをする
犬の好きシップには、マッサージをするのもかなりおすすめです。
飼い主さんにマッサージされながら、愛犬もリラックスしてストレスからくる軟便にはかなり効果的です
動物病院に行く
1日程度で終わる一過性の軟便なら、様子を見てもいいです。
ただ、あまり軟便が改善されないなら動物病院へ行きましょう。
病院に行くべき便の見分け方
軟便の場合は、病院に行くべきか悩むケースも多いと思います。
病院に行く必要があるかどうかは、便である程度見分けられます。
・血便がある
・2日以上軟便や下痢が続いている
・ゼリー状の粘液が便に交じっている
上記の症状が伴っている場合は、大腸・小腸など消化器官の病気を患っている可能性があります。
軟便の他にも、嘔吐や震えなどがある、ぐったりして元気がない、誤飲したような形跡があるなどの場合は、脱水症状の危険もあるので動物病院を受診しましょう。
まとめ
犬の軟便は、普段からどんなうんちをしているのか、どれぐらいの量をしているのかを記録しておくと、いざ動物病院に行った時に診断の目安になるのでメモ程度でも記録しておきましょう。
☑犬の軟便とは
・うんちのキレが悪い
・うんちの跡が残る
・長くて細い
・つかむとつぶれるやわらかさ
☑犬の軟便の原因とは
・食べ過ぎて消化不良
・水分を与え過ぎた
・消化不良
・アレルギー
・フードを変えた
・ストレス
・寄生虫
・消化器官の病気
☑犬の軟便の対策方法
・ビオフェルミンをフードに混ぜて与える(1日1回)
・腸内環境を整える犬用サプリを使用する
・散歩やコミュニケーションを増やす
・マッサージしてスキンシップする
・血便、2日以上の軟便や下痢、ゼリー状の粘液が混じるなどの症状は、動物病院を受診する
犬の胃腸の管理は、飼い主さんの手にゆだねられています。
日頃からフード選びやサプリを併用するなど腸の健康をサポートしていくようにしていきましょう。