犬の餌の時間や回数の目安ってどれくらい!?

我が家に新しい家族として犬を迎える時に、最初に知っておきたいのは、餌はどのぐらいの量を与える?与える時間や回数は?という疑問ではないでしょうか。
犬の餌は、子犬や成犬でも量や回数が違ってきますが体重にもよります。
そこで、この記事では、犬の餌の時間や回数の目安を中心に紹介します。
知りたいことはありますか
犬の餌の時間をコントロールする必要性
本来の犬は、仲間同士で群れを組んで狩りを行ってきた歴史があります。
狩りでは自分よりも大きな動物を餌にしていました。
仕留めた餌は仲間同士で分けて食べていたわけです。
犬は、今度はいつ餌にありつけるのかわからないため、獲物を仲間と分け合いながらも自分の分の食べる分が減らないように、目の前にある餌を急いで食べる習性が備わりました。
犬は一気に肉を食べて肉を消化できているのは、一度に大量の胃液を分泌しているからです。
一度に多くの胃液を分泌することで肉を消化しているわけです。
このように、本来犬が持っている習性の名残が現在の犬にも残っています。
そのため、犬は与えられたら与えられた分、本能的食べるという傾向にあります。
また、大量に胃酸を分泌する犬は、食事の間隔が長くなることでお腹が空く時間が続くと、胃液を過剰に分泌して嘔吐します。
このように犬が健康的に暮らせるためにも、ペットとして飼われている犬の肥満を予防しながら、飼い主さんが一日与える食事量と回数(頻度)をコントロールしてあげる必要があるわけなんです。
年齢別の犬に餌を与える回数の目安
さて、犬の習性があったとしても、やみくもに餌を与えただけでは健康管理はできません。
犬の年齢や体重によっても餌を与える回数が異なります。
また、ドックフードの量については、ドックフードのパッケージに記載されている体重換算のグラム数を目安にするのがベストです。
体重 →1日の餌の量(g)
3kg→35~80g
5kg→75~120g
10kg→90~190g
15kg→110~240g
20kg→135~285g
30kg→200~380g
40kg→270~475g
40kg~→360g~
ただし、上記の目安にすべて合わせて与えるわけではありません。
パッケージに記載されている餌の量は、標準体重をキープしている犬に与える量が目安になっています。
餌の量は、体重や年齢、さらに必要なエネルギー量によっても餌の量は変わります。
例えば、冬は、気温が下がると熱が奪われるので多くのカロリーを使い体温を保ちます。
そうなると食べる量も増えるわけです。
また、シニア期に入った老犬は、筋肉が衰え基礎代謝も低下するので元気に活動している時期と同じように食べさせると肥満になりやすいです。
シニア期は、エネルギー必要量は活動期と比較すると20%程度低下するとされているので注意してください。
では、年齢別の犬に餌を与える回数の目安を見ていきましょう。
子犬に与える餌の量と回数
子犬の場合、家に来る子はだいたい生後3ヶ月半~3ヶ月ほどの子が多いと思いますが、それ以前の生まれてからすぐの子もいると思います。
子犬の場合は、まだ体の機能が十分ではないので餌には注意が必要です。
生後~3ヶ月
離乳は生後6週~7週ほどで離乳させるのが理想的とされていますが、この離乳の時期から生後4ヶ月くらいまでは、体も胃の容量も小さいので消化機能はまだ十分発達していない状態です。
その為、一度にたくさん餌を食べることができません。
なので、生後3ヶ月ほどは、1日の食事を少なくとも4回~5回に分けて与えることが望ましいです。
与える餌の量の目安は、上記の体重に合わせた量を目安に与えます。
生後~3ヶ月頃はまだ消化器官が十分ではないので、ドッグフードをふやかして与えてあげることも大切です。
ふやかしたドッグフードは、風味もいいので子犬の食欲を刺激するという効果もあります。
また、この時期の犬は、親からの社会生活を学んでいないことも多いので、ペットとして迎える場合は注意が必要かもしれません。
3ヶ月~6ヶ月
生後3ヶ月~6ヶ月にもなると、少しずつ体の大きさや胃の容量も成長してきます。
このタイミングで食事の回数を少しずつ減らすようにしていきます。
目安としては、生後12ヶ月頃までには、1日2回、朝と夕方に餌を食べさせることを目指しましょう。
また、この時期は、ふやかしたドッグフードからドライフードへ少しずつ変えていくことが多いです。
ドライフードに変更していく場合は、ふやかすときの水分量を少しずつ少なくしてふやかし具合を調整していきましょう。
そして最終的に1週間~10日ほどかけて完全なドライフードに変えます。
成犬に与える餌の量と回数
健康状態にも問題がなく元気な成犬の餌は、こちらも体重に合わせた量を目安にして与えます。
回数は、1日2回、朝と夕方の2回にします。
他にもおやつを与えたりご褒美をあげるなどして間食をする場合は、この2回の食事に影響しない時間帯に与えることがコツです。
与える量は、室内で飼っている犬か外で飼っているのか、さらに、大型犬か小型犬で異なります。
他にも、
・普段の運動量
・室内で飼うか、外で飼うか
・食べ過ぎる傾向があるか。反対に食が細いか
・去勢、または避妊している
・犬種の違い
・生活スタイル
など、様々な要因もあるので体重の目安の量を食べさせて様子を見ながら工夫しましょう。
妊娠後、母乳期の犬に与える餌の量と回数
妊娠後の母犬は、しっかりお腹の赤ちゃんのためにも栄養を摂取する必要があります。
量は、妊娠したことでお腹が大きくなり、胃が圧迫されて一度に食べられる量が減ってしまう場合もあります。
一回の食事で十分な量が摂れないようなら、回数よりも、いつでも食べられるようにドライフードを置いておくのがおすすめです。
母乳期の犬も同じくいつでも自由に食事が食べられるようにしておきましょう。
とはいっても、餌を置きっぱなしにすると衛生上の問題もあるので、定期的にドッグフードを交換して新鮮なものにしてあげます。
シニア犬に与える餌の量と回数
年齢と共に体や消化機能も衰えてくるのがシニア期を迎えた犬です。
シニア犬は、一度に食べられる量が減ってくる場合があります。
その場合は、一回に与える量を減らして様子を見て、少しずつ食事の回数を増やしていくのがコツです。
犬の餌の時間は何時に与えるのがベスト!?
基本的に犬の食事は、「何時」に与える必要があるという決まりはありません。
何時に与えるかは、飼い主さんの生活リズムやライフスタイルに合わせれば大丈夫です。
大切なのは、それを習慣にして毎日同じ時間帯に与えることを守るようにすることです。
また、妊娠後や授乳期以外は、1日に2回、朝と夕方で与えるのが理想ですが、犬が食べ残した餌は、15分~20分ほどを目安にして残っていてもさっさと片付けることを徹底しましょう。
妊娠後や授乳期は、いつでも食べられる状態で新鮮な餌を用意しますが、それ以外の犬は、ずっと出しっぱなしにすることは良くありません。
食事の時間を犬に習慣づけさせることもしつけの一つとして大切なことです。
特に夏の暑い時期やジメジメと湿気がある季節は、餌が腐ってしまったり臭いの原因にもなります。
それだけではなく、だらだらとながら食べさせるのは、歯周病予防の面からいってもおすすめできません。
餌の時間を習慣づけるコツは!?
餌は何時に与えてもOKですが、毎日与える時間を決めることが重要になってきます。
もちろん、毎日確実に同じ時間に与えるのは無理かもしれませんが、例えば、昼夜を逆転させるような与え方や、その日によって食事の時間帯が大きく違うようなことはNGです。
ただ、時間をきっちり決めると、犬にとってストレスになってしまう可能性もあるので、だいたい何時ごろという目安だけでも決めておくのが、餌の時間を習慣づけるコツです。
そもそも動物の腹時計は意外と正確な面があり、時間が前後すると神経質な犬なら餌の催促で無駄吠えすることもあります。
餌は催促されて与えるよりも、飼い主さん主導で与えるようにしましょう。
餌の時間が一定だと排泄時間も決まってくるので体のサイクルが整います。
まとめ
いかがでしたか。
犬の餌は、その子の年齢、体重、さらに生活スタイルなどで量が変わったり回数も変わります。
ただ、共通していえることは、ご飯直後に散歩をするのはNGとされています。
これは胃に負担が大きくかかるからです。
食後の散歩は、最低での食後1時間~2時間の間隔をあけてからにしましょう。
では、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
☑食事量と回数をコントロールすることは犬の肥満も防ぐ
☑パッケージに記載されている体重と餌の量を目安に
☑生後~3ヶ月は、4回~5回に分けて与える
☑3ヶ月~6ヶ月は、1日朝夕の2回
☑成犬は1日朝夕の2回で、量は運動量や生活スタイルに合わせる
☑妊娠後・母乳期は、いつでも食べられるようにしておく
☑シニア期は、1回に与える量を減らして少しずつ量を増やす
☑餌は何時に与えてもOK!大切なのは毎日食事の時間を同じにすること
☑食事は何時ごろという目安を決めておく
毎日、餌の時間や回数はあまり変えないように飼い主さんが健康管理をしてあげて、いつまでも元気で過ごせるようにしてあげましょう!