犬がドックフードを散らかして食べる6つの原因や4つの対策方法

犬に餌を与えると、ぽろぽろこぼして周りが散らかってしまうことがありますよね。
毎回掃除するのは大変ですし、悪気はないので叱っても治らないことが多いようです。
一体なぜ餌を散らかしてしまうのでしょうか?
今回の記事では、犬がドッグフードを散らかしてしまう原因と対策方法について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬が餌を散らかして食べる6つの原因
犬が餌を食べる時に、周囲にこぼしたり、散らかしてしまうのは、大きく6つのの理由があると言われています。
餌が好きで興奮している
食べることが大好きで、餌の時間を心待ちにしているタイプの犬は、餌を見ると喜びすぎて興奮が抑えられなくなることが多いそうです。
その興奮状態のままがつがつと慌てて食べ始めるため、餌がお皿からこぼれてしまったり、周囲にまき散らしてしまったりするようです。
食べ方の癖によるもの
基本的に、犬は舌を器用に使って餌をすくい取るように食べると言われています。
しかし中には、舌を上手く使うことができない犬もいるようです。
そういった犬は、どうしても餌をこぼしてしまうことが多く、またその犬がもともと持っている食べ方の癖みたいなものなので、治す方法もないそうです。
あまりにひどいようならば、エサ皿を大きめにしてみる、ランチョンマットを敷くなどの対策を取ると良いでしょう。
嫌いなものが入っているため
餌にこだわりの強い、好き嫌いがはっきりしているタイプの犬は、好みの餌を選り分けるため周囲が散らかってしまうそうです。
また、一旦外に取り出して選り分けることも多いとされています。
また、ドッグフードの中に野菜などを混ぜていたり、数種類のドックフードを混ぜていたりすると選り好みすることが多いと言われています。
餌の置き場所が気に入らないため
餌を食べる場所が気に入らない、落ち着いて食べられないと言う場合に、餌を散らかすことが多くあると言われています。
また、餌の場所を移動しようと鼻でお皿を押したり、口に餌を含んで持ち運んだりするため、途中で餌がこぼれてしまうこともあるそうです。
他の犬にとられたくないため
多頭飼いをしている場合は、他の犬に餌をとられないために慌てて食べることが多く、その結果餌をこぼしたり、まき散らしてしまうとされています。
また、その場で食べずに、餌を誰にも盗られないような安全な場所に移動させようとする犬もおり、その移動の際にこぼしてしまうことも多いとされています。
おもちゃと勘違いしている
お腹が空いていない、食べる気がない犬に餌を与えると、おもちゃと勘違いして遊んでしまうこともあるそうです。
また、餌が気に入らない、何らかの理由で食べたくないと言うときにおもちゃ代わりに遊ぶ犬もいると言われています。
そういった時は、エサ皿を鼻でひっくり返したり、散らばった餌をさらに足で転がしたりすることもあり、あたり一面に餌が散らばってしまうことが多いそうです。
餌を与えても、食べるそぶりがない場合には餌を下げて様子を見ることも大切です。
具合が悪くて食べられないようであれば、動物病院に相談してみると良いでしょう。
餌を落ち着いて食べさせる方法は!?
前述のように、犬が餌を周囲に散らかすのには様々な理由が考えられています。
その理由から考えると、多くの犬はリラックスした状態で落ち着いて食べることができれば、こぼすことが無くなるようです。
普段からおすわり、マテのしつけをする
犬が興奮した状態の場合でも飼い主の指示を聞き入れるように、普段からおすわり、マテなどのしつけをすることが大切だと言われています。
特に他の犬などと遊んでいる時の犬は興奮が激しく、飼い主の声も聞こえない状態の場合が多いです。
そういう時にも飼い主が冷静に落ち着いてしつけを続けると効果があるそうです。
また、飼い主が興奮すると犬も興奮してしまうので、常に落ち着いて指示するようにしましょう。
すぐにできるようにはならないので、毎日根気よく続けることが重要ですが、興奮状態から飼い主の指示で落ち着くことができれば、どんな状況でも落ち着いて餌を食べることができるようになると言われています。
餌の準備中の犬の興奮を抑える
犬に与える餌を準備している音で、興奮状態になる犬も多いそうです。
この興奮状態をそのままに餌を与えてしまうと、餌を食べ散らかしてしまうことが多いとされています。
この場合の犬の興奮を抑えるには、餌の袋に触ったり、餌をお皿に移したりしただけでは、餌はもらえないと教えると良いそうです。
餌の音でいったん犬は興奮しますが、しばらく放っておくと諦めて落ち着きを取り戻すと言われています。
あまりにしつこいからと根負けして餌を与えてしまうと、要求すれば餌をもらえると犬が勘違いをしてしまいますので、我慢して興奮が治まるのを待ちましょう。
興奮が治まったら、静かにおすわりやおてなどの指示を出して、餌を与えるようにすると良いでしょう。
犬が安心して餌を食べれる場所を確保する
犬を多頭飼いしている場合、他の犬を絶えず気にしながら餌を食べるために、周囲を気にしすぎて、餌がこぼれてしまったりすることが多いと言われています。
こういった場合には、一頭ずつケージの中に入れて餌を与えるなど、安全な場所を確保してあげることが大切です。
また、犬にもそれぞれ性格が異なり、内気な犬や食べるのが遅い犬は、特に配慮する必要があるそうです。
安心して自分のペースで餌を食べることができれば、餌をこぼすこともなくなると言われています。
餌の粒の大きさを見直す
ドッグフードの粒の大きさも、食べこぼしの原因になることがあるそうです。
小型犬だからと小さい粒のものを与えると、隙間からこぼれてしまうこともあるそうです。
犬の体の大きさだけでなく、食べ方の癖なども考えてドッグフードを選ぶようにすると良いでしょう。
シニア犬が餌をこぼして散らかす時は病気の可能性!?
犬も年を取ると食べる量が減ってくると言われています。
しかし餌を与えても、食べたがらなくなったり、上手く餌を食べられないようなそぶりがある場合は、口の中に異常があることも考えられますので注意が必要です。
犬は人間とは違い虫歯になることは少ないと言われていますが、その代わりに歯槽膿漏になることが非常に多いそうです。
特に歯磨きの習慣のないシニア犬に多く見られ、痛みがあって餌が食べられなくなる犬も多いと言われています。
また一旦歯槽膿漏になってしまうと、進行を遅くするための治療しかできず、完全に直すことはできないそうです。
さらに、抜歯や歯石取りなどの治療は、全身麻酔ので行うため、シニア犬には負担がかかると言われています。
そうなる前に歯磨きを習慣づける、デンタルガムを与えるなど、早めの対策が必要ですが、なってしまった場合には、ウエットフードを与えたり、ドライフードをお湯でふやかして与えると食べやすくなって良いと言われています。
まとめ
犬が餌を散らかすのには色々な理由が考えられるそうです。
飼育している犬の性格や飼育環境などを考えて、その犬に合った餌の与え方をすると良いですね。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬が餌を食べ散らかすのには6つの原因が考えられる
☑落ち着いて食べさせるには、普段からしつけることが大切
☑興奮状態を抑えてから餌を与える
☑犬が安心して餌を食べられる場所を用意する
☑ドライフードの粒の大きさを見直す
☑シニア犬の食べこぼしは歯槽膿漏が原因のことがあるので注意
犬も人間も同じように、食事は自分のペースで静かに食べたいですよね。
楽しみな餌の時間を安心して過ごせるようにしてあげましょう。