犬の水飲みを快適に!水飲み器の種類や高さについて

犬の水飲み用の器は、通常のお皿タイプのものから他にもいろんな種類があります。
中には給水器とも呼ばれるものもあって、愛犬にはどのタイプの器がいいのかペットショップで悩んでしまう場合も多いです。
そこでこの記事では、犬の水飲み用の器の種類と、それぞれのメリットやデメリットなどについて参考になるように詳しく調べました。
知りたいことはありますか
犬の水飲み器の必要性
犬が水を飲む行動は、もちろん乾いた喉を潤す水分補給のためでもありますが、他にも犬が水を飲まなければならない理由があります。
それを考えた上で、犬の水飲み器は愛犬に合ったものが必要です。
犬の口の中を水飲みで洗浄するため
犬が水を飲むのは、喉を潤す水分補給と犬の口の中を水飲みすることで洗浄するためでもあります。
犬は、飼い主さんから与えられた歯磨きガムなどで歯磨きすることはあっても、自ら歯磨きをすることはできません。
そのため、水を飲むことは、食後の歯の食べカスをついたままにするのを防いで口の中の洗浄としても必要です。
さらに、犬は水を飲むことで、うがいにもなるので水飲み器は、犬にとってはとても大切なものです。
犬の欲求を満たすため
犬は、私たち人間と同じく食欲や眠りたいという欲求などがちゃんとあります。
眠い時には寝たくなり、お腹が空けばご飯を食べたくなり、それらの欲求がじゃまされたり満たされないと、犬は大きなストレスを抱えることになってしまいます。
犬が水を飲む行動は、水を飲みたいという欲求です。
水を飲んで満足したいという行動です。
これら日々の小さな欲求が満たされないと、ストレスから人に攻撃的になったりすることもあります。
犬のしつけには、このような犬の欲求を満たすためにも犬の水飲み器の選び方は犬のことを考えて用意する必要があるのです。
犬の平均の水飲み摂取量は!?
さて、犬を始めて飼う場合は、どのぐらい水をあげればいいのか悩むこともあると思います。
犬の水飲みの量は個体差があり、水を大量に飲む犬もいれば、たっぷり用意してもあまり飲まない犬もいます。
犬の平均の水飲み摂取量は、体重1kgに対して40ml~60mlが摂取量の目安といわれています。
飲み水は、基本的の犬の体重などでも変わります。
どのぐらいの水が適しているかは一応ガイドラインがあります。
◎犬に必要な1日分の摂取量
犬の体重–水飲み摂取量
2kg – 190ml
3kg – 260ml
4kg – 320ml
5kg – 370ml
6kg – 430ml
7kg – 480ml
8kg – 530ml
9kg – 580ml
10kg – 630ml
15kg – 850ml
20kg – 1060ml
25kg – 1250ml
30kg – 1440ml
35kg – 1610ml
上記は、飲み水だけではなく、フードに含まれている水分量も入ります。
犬の水飲みは、毎回どれぐらい飲んでいるのかをチェックして、いつもよりも量が減ったか増えたかを知っておくことが大切です。
仮に1日のうちに体重1kgに対して100ml以上の水を大量に飲んでいる場合は、何らかの体に異常があるかもしれません。
この場合は、獣医師に相談が必要です。
水は水道水でいい!
犬に、人間と同じくミネラルウォーターを与えたほうがいいのかと思う飼い主さんもいるかもしれませんが、水は水道水でいいです!
人間が安全に飲める基準に定められている水道水なので、犬が飲んでも基本的に問題ありません。
逆にミネラルウォーターは、ミネラルの過剰摂取となって、尿結石を引き起こす原因を作ってしまいかねません。
ミネラルウォーターの硬水には、マグネシウムやカルシウムと多くのミネラルが含まれているので、私たち人間にとっては優れた飲み水ですが、体の小さい犬にとっては摂り過ぎになってしまうからです。
犬の水飲み器の種類
犬の水飲み器の種類は、大まかに下記の4つのタイプに分けられます。
それぞれメリットとデメリットを紹介していきます。
器タイプの水飲み
犬の水飲み器といえば、オーソドックスな器タイプのものでしょう。
お皿の形をした最もスタンダードなタイプの水飲み撃器です。
器タイプの水飲み器は、ご飯用と飲み水用のものに分かれていて、高さも調整されたものが多く販売されています。
メリット・デメリット
器タイプの水飲み器は、誤って犬がひっくり返さないように滑り止めなどが付いていたりします。
何より安いことから定期的に買い替えしやすいというメリットに加え、犬が一気に水を飲むことができるため、口の中の洗浄面でもメリットがあります。
デメリットは、水を飲む時に犬がよだれをたらしたり、床のホコリなどが水に交じってしまうので定期的に飲み水を変えてあげないと不衛生になってしまうところです。
ノズル式の水飲み
ノズル式の水飲みは、小型犬に使用されることが多い水飲み器です。
サークルやケージに設置して、ノズルの先端部分から水を飲むタイプです。
これは、犬がなめることで少しずつ水が出ているものです。
メリット・デメリット
ノズル式の水飲みのメリットは、水が大量にこぼれるようなことがないので汚れません。
さらに、1日1回程度飼い主さんが水を変えてあげれば、比較的いつもきれいな水を飲むことができます。
ノズル式の水飲みは、高さも調節できるので移動中だとしても気軽に水を飲むこともメリットです。
デメリットは、一度に飲める水の量が少ないことです。
動画を見てもわかるように、一気に喉の渇きをいやすわけではないので犬がストレスを感じてしまうかもしれないことがデメリットになります。
また、なめるようにして飲むことから、口内洗浄の役割にはほとんどならず口内環境が気になります。
なので、ノズル式の水飲みは、他の水飲み器と併用するような使い方がいいかもしれません。
もう一つ、高さを調節してあげないと、犬がむせてしまうこともあるので注意してください。
循環式の水飲み
循環式の水飲みは、電気が必要なものでタンクに水を入れておくと電動で飲み水が循環してくれて、さらに浄水もする水飲み器です。
高さもあるので犬には飲みやすい器です。
メリット・デメリット
循環式の水飲みのメリットは、何より常に清潔な水を飲むことができることです。
1日に水を何度も変えるような手間がいらないので飼い主さんも楽といえます。
ただ、循環式の水飲みは、電気代等のコストと定期的なフィルターの交換が必要なところがデメリットといえます。
また、このタイプの水飲みがめずらしいことから犬が遊んでしまうもあるかもしれません。
ウォーターディスペンサータイプの水飲み
ウォーターディスペンサータイプの水飲みは、器にペットボトルの口がすっぽり入る部分があり、そこに飲み水がなくなった分だけボトルから水が補給されるものです。
メリット・デメリット
ウォーターディスペンサータイプの水飲のメリットは、長時間留守にするときに使うことができるところです。
留守にしている間でもこれなら水がなくなることを防げます。
デメリットとしては、器が大きいので場所をとることと、定期的にボトル内部の洗浄も必要です。
犬が水飲みでむせる場合
愛犬が水を飲んでいる時にむせてしまい「ゴホッ、ゴホッ」とした姿をみることはありませんか。
その原因は、水飲み器の高さが犬に合っていないのかもしれません。
最適な犬の水飲みの高さ
犬がむせてしまうのは、水飲み器を設置しているところが極端に高くても低くても起こりやすいです。
特に給水機タイプのものを使っていると、高さが愛犬に合わずにむせてしまうこともあります。
むせているのに放っておいていると首に負担がかかってしまい頸椎を傷めてしまうことにもなり兼ねません。
給水機タイプの水飲み器の最適な犬の飲み水の高さは、犬の口から高すぎず低すぎないところです。
どの高さが飲みやすそうにしているかチェックしましょう。
また、床に置くスタンダードな器タイプ犬の水飲みとして高さが合っているかチェックしてください。
スタンダードな器タイプのものは、ある程度重さも必要です。
最適な犬の水飲みの高さを知るには、器の下に厚みのあるものを置きながら調節していきましょう。
まとめ
犬の飲み水は、あまり冷たすぎてしまうと刺激になってしまうこともあるので、基本的に夏であっても常温がベストといわれています。
水温よりも常に新鮮な水を与えることが大切です。では、この記事で紹介したポイントをおさらいしましょう。
☑水は体重に1kgに対して40ml~60mlが目安。
☑毎日の飲む水の量が減っていないか増えていないかを知っておく
☑飲み水は水道水
☑器タイプは、口の中の洗浄面でもメリットがあるが衛生面に注意する
☑ノズル式は、他の水飲み器との併用がおすすめ
☑循環式タイプは、手間がいらないがコストがかかる
☑ウォーターディスペンサータイプは、定期的に洗浄する
水飲み器は、飼い主さんのやりやすいような形状のものにしたいところですが、愛犬がそれを好んでくれるかわかりません。
新しいタイプのものにするときには、少しずつ変えていくようにしてあげてくださいね。