犬の寝言の原因は何!?いびきは病気かも!?

愛犬がすやすやと寝ているかと思ったら、急に「ワン」と寝言で吠えてみたり、いびきをかくこともあり、飼い主さんを驚かせることってありませんか?
時には走るようなしぐさを見せたり、これって「可愛い!」といって放っておいてもいいのでしょうか。
そこで、この記事では、犬が寝言をいう原因やいびきは放っておいても大丈夫なのかいびきをかく原因も調べました。
知りたいことはありますか
犬も夢を見る!?
犬は、寝ているのに寝言をいったり、寝ながらまるで走っているかのような動きを見せたりすることもありますが、犬も夢を見るのでしょうか?
実は、犬が夢をみるかどうかは今の科学では解明されているわけではありません。
つまり、犬も夢を見るかどうかは科学的に立証されていません。
人間の私たちは、寝ていても夢を見れば「夢を見た」と話せますが、犬はそうはいきません。
夢を見たのかどうかは犬に聞かなければわからないのが現実なので、確実に夢を見ていますと立証できないといえるのかもしれません。
人間が夢を見ているときは、様々な機械を使って、どの脳のどの部分が活発に活動しているのか計測して、無意識の中で人が見る夢を読み取ることには成功したということが米科学誌が伝えています。
では、同じ方法で犬も同じ実験ができないのでしょうか?
犬の場合は、全身麻酔をかけてMRIを使って計測するため、通常寝ている状態とは脳の働きが違うため検査しにくいんだそうです。
ぜひ、科学が発展して愛犬がどんな夢で寝言をいったり走るような行動をするのか見てみたいですよね。
犬も寝言を言う!?
では、犬の寝言はどうでしょうか。動画を見ると寝言で「クーン」と泣いたり「ワン」と吠えているのがわかります。
これは犬が寝ているときの寝言です。
犬は、寝言で「ワン」と突然吠えたり、時には「クーン」とい鳴くときもあれば遠吠えのような寝言を発することもあります。
犬には、人間と同じくレム睡眠とノンレム睡眠が存在します。
レム睡眠は浅い眠りの睡眠で、レム睡眠の時は、脳が起きていた時に起こった記憶を整理していることから、それが寝言という現象で洗われている場合があるとされています。
なので、体は休んでいても脳が動いているため、夢を見ているのではないかということのようです。
寝ている時に犬が楽しかったり何かを追いかけたりした記憶を整理しているわけなんですね。
犬の寝言の原因は何!?
成犬が一日にとる平均睡眠時間は12時間~15時間ほどと考えられています。
人間よりもはるかに多く寝ているので、飼い主さんはよく犬の寝言を聞く機会があり、時にはびっくりするような寝言や動きを見せることもあります。
では、一体犬の寝言の原因は何なのでしょうか。
何か特別な事があった時寝言が増える!?
犬の寝言は、一日の出来事の中で学んだり感じたことを一生懸命整理していることから、脳はストレスを感じている状態といえるようです。
私たちも学んだり勉強するとストレスを感じて疲れますが、眠ってしまえば脳もスッキリしてストレスが発散されやすいです。
犬も同じく寝言を言いながら、学習した出来事を整理することで脳が感じたストレスを発散しているようです。
実際、犬の寝言は、特別な事があった時は寝言が増えることもあり、例えば、散歩している時に中の良いワンちゃんと出くわしたり、反対に苦手なワンちゃんに出会った日など、ちょっとした特別な事があった時はかなりの確率で寝言を言うこともあるようです。
犬の寝言よりもいびきの方に注意
ここまで犬の寝言について紹介してきましたが、犬の寝言よりも、心配なのがいびきの方です。
犬のいびきには、いびきによっては注意が必要な場合があります。
寝言で吠えたり突然動いたりすることは、それほど問題はありませんが、急にいびきをかいて寝ている場合は注意深く見守る必要があります。
鼻がつぶれたような形をしているブルドックやパグなどの犬種は、その体質上いびきをかくことも多いですが、その他の犬種の犬の場合は、そのいびきが病気からきている可能性もあるからです。
犬のいびきから考えられる病気
犬がいびきをかくメカニズムは人間と同じです。
まず、人間も犬も鼻や口から呼吸をすると、吸い込まれた空気は、喉から気管を通って肺に到達します。
普通の呼吸なら空気の通り道も十分広いのでいびきをすることなく空気を取り込めます。
ところが、空気が通る道が狭いと呼吸をした時に空気が振動することからいびきとして音が出ます。
つまり、いびきをかいているということは、空気がスムーズに通りにくくなっている可能性があるわけです。
その原因は、犬の体質や肥満から喉の周辺が狭くなっている可能性もありますが、ひょっとした病気の可能性があります。
では、いびきから考えられる病気にはどんなものがあるのでしょうか。
軟口蓋過長症
いびきで考えられる病気の一つに軟口蓋過長症があります。
軟口蓋過長症は、喉の奥の軟口蓋が伸びてしまうことで気管が塞がれてしまう病気です。
軟口蓋過長症は、症状が進んで悪化してくると、うまく呼吸が行えなくなってくるため酸欠になり場合によっては失神をしてしまうこともあります。
また、ハァハァと呼吸で体温調節をする犬は、呼吸困難になると体温調節もうまくいかなくなる場合もあります。
気管虚脱
気管虚脱は、呼吸をしても空気が通る気管が狭くなる病気で、チワワやポメラニアン、ヨークシャテリア、プードルなど小型犬や老犬などに見られる病気です。
犬の気管は、軟骨に囲まれていて首の動きに合わせて柔軟に変形するように形成されています。
イメージとしては蛇腹ホースのような感じです。
気管虚脱は、この気管が押しつぶされることで空気が正常に流れなくなる状態で、時には愛犬が咳をすることで気づく場合もあります。
症状が悪くなるとこちらも呼吸困難を引き起こすことがあるので注意したい病気です。
心臓病
犬のいびきは心臓病が原因でかくこともあります。
ただ、心臓病の場合は、正確にいうといびきではなく「いびきに似たような音」を発生しているといのが正しいようです。
心臓病でも、特に注意したいのが心臓肥大で、最もかかりやすい心臓病の一つです。
この場合も、咳が一緒に出るので飼い主さんが気づく場合もあります。
心臓病の場合は、適度な運動が大切なこととストレスを溜めないようにしてあげること。
そして、予防策として、高脂肪、高たんぱく、塩分の高い食べ物は与えないことが大切になってきます。
犬が太ると喉の周囲に肉がついて気管が圧迫されます。それによっていびきを発生させる原因にもなりますが、肥満すると心臓にも負担がかかります。
毎日の運動や食事には注意しましょう。
アレルギー
犬も私たちと同じでアレルギーによって鼻水を出すことがあります。
吸い込んだ空気の通り道がアレルギーからくる鼻水で詰まってしまうと、これもいびきにつながりやすいです。
アレルギーの場合は、空気清浄機を使うなどすることで改善される場合もあります。
また、飼い主さんや家族の中にタバコをすう方がいる場合も注意が必要です。
たばこの煙は、刺激が強く粘膜を傷つける恐れがあります。
粘膜が傷つくと体は鼻水を出して粘膜を守る働きがあり、それがよりいびきにつながります。
アレルギーからくるいびきはそれほど大きな心配をする必要はありませんが、長期間いびきが続いたりするようなら、別の原因も考えられるので注意深く様子を見ましょう。
風邪
ちょっと油断すると意外に犬は風邪をひきます。
犬の風邪の初期症状は、くしゃみや咳などをたまにする程度ですが、この症状が進むと鼻水を出したりします。
この風邪による鼻水からいびきをかきやすくなる場合もあります。
風邪からくるいびきに関しては、愛犬にエアコンが直接あたらないような工夫をしてあげましょう。
風邪は、発熱や食欲不振などにつながることもあるので、ひどくならないうちに病院に連れて行く必要があります。
まとめ
犬の寝言や軽いいびきは、飼い主さんには愛らしく感じることでしょう。
ただ、いつもとは違ういびきや急に大きないびきをかくときには注意して見守る必要がありそうです。
では、この記事のポイントをおさらいしましょう。
☑犬が夢を見ることは科学的に立証されてはいない
☑寝言は、脳が記憶を整理しているときの現象
☑一日の出来事で学んだことや感じたことを整理したり、脳のストレス発散が寝言につながる
☑犬のいびきは空気の通り道が狭くなることで起こりやすい
☑軟口蓋過長症:気管が塞がれる病気
☑気管虚脱:空気の通る期間が狭くなる病気
☑心臓病:適度な運動とストレス発散、高脂肪・高たんぱく・高塩分のものは避ける
☑アレルギーで鼻がつまりいびきになる
☑鼻水ができるといびきがかいやすい
犬のサイクルは、飼い主さんの生活スタイルに自然と合わせていくものなので、寝るときには熟睡しやすいような環境作りもしてあげて、愛犬と一緒にライフスタイルを充実させてくださいね。