犬の臭いは犬種によって違う!臭いやすい犬種とは?

犬は比較的体臭の強い動物ですが、その中でも特に臭いが強い犬種があるそうです。
また、犬種の特徴によって臭いを発する原因は異なり、それぞれに合ったケアが必要だと言われています。
そこで今回の記事では、犬種による体臭の違いや臭いの強い犬種について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬の臭いの原因は何!?
犬は人間よりも体臭が強いと考えられていますが、人間との大きな違いとして、人間は体温を調節する汗腺が体中にありますが、犬は足の裏にしかこの汗腺がないことが挙げられます。
そのため犬は舌を出して口呼吸をし体温を調節しているそうです。
そしてその汗腺の代わりにあるのが、アポクリン汗腺と言う毛穴に繋がっている汗腺なのですが、これは人間ではワキガの元とされている強い臭いを発する汗腺だと言われています。
犬はこの汗腺が全身にあるために、人間よりも体臭が強く発せられてしまうと考えられています。
臭いがきつい犬種の特徴は!?
犬は人間よりも体臭が強いですが、犬の中でも特に体臭が強い犬種がいると言われています。
短頭種
頭部と比べ口先が極端に短い短頭種は、特に体臭が強い犬種だと言われています。
短頭種は顔がクシャっとして皺が多いのが特徴ですが、この皺の間は空気に触れにくいため、皮膚が蒸れて雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となるそうです。
ダブルコート種
犬の被毛には、一重構造のシングルコート、二重構造のダブルコートと言う種類があり、ダブルコートの被毛を持った犬は体臭が強いと言われているそうです。
ダブルコートは寒い地域が原産の犬に多く見られ、表面と下に被毛が二重構造になっているため被毛が密集し、空気が通りにくくなっているそうです。
そして、通気性が悪いため臭いがこもりやすく、体臭が強くなると考えられています。
垂れ耳
垂れた耳を持った犬は、耳の中の汚れが溜まりやすく、また通気性も悪いため雑菌が繁殖しやすく、臭いを発しやすいと言われています。
毛色が濃ゆい犬種
一般的には、毛色の薄い犬よりも濃い犬の方が臭いが強くなると言われています。
これは、色素細胞の成長過程において、色の濃い犬の方がより多くの老廃物を排出するためではないかと考えられているそうです。
臭いが強い犬種は!?
上記の臭いが強い犬種の中でも、特に強いと言われているのが以下の犬種だと言われています。
ポメラニアン
ポメラニアンはダブルコートの被毛で、更にふわっとした毛質のため被毛に食べカスや排泄物などが付きやすく、臭いが残りやすいと言われています。
柴犬
柴犬はダブルコートの被毛を持ち、また野生の頃と性質が大きく変わっていないため体臭が強いと言われています。
また、オスよりもメスの方が脂っぽい匂いが強いそうですが、あまり不快な臭いではないそうです。
ビーグル
ビーグルはダブルコートの被毛と垂れ耳が臭いの原因になりやすく、また、よだれが多いため、顔周りをこまめに拭くことが大切です。
パグ
短頭種の代表的な犬種であるパグは、その顔の特徴と脂質肌から体臭が強いと言われています。
また垂れ耳も臭いを発しやすいのでこまめなケアが必要です。
コーギー
コーギーはダブルコートの被毛持っているだけでなく、落ち着きのない性格と胴長短足の体型のために、尿が体にかかることが多く臭いが染み付きやすいと言われています。
ゴールデンレトリーバー
ゴールデンレトリバーはダブルコートの被毛を持ち、さらに垂れ耳なため臭いを発しやすいと言われています。
また、他の犬種よりもよだれの量が多いため、口周りをこまめに拭くことが大切です
ヨークシャテリア
ヨークシャーテリアは長い被毛が特徴ですが、サラサラに見える被毛は脂気が強く皮膚も同様にべたつきがあるため、臭いを発しやすいと考えられています。
また、この犬種は構って欲しいときに粗相をするという問題行動をすることが多いため被毛に尿が付きやすく、臭いの原因になることがあるそうです。
ブルドッグ
ブルドッグはパグと同様、短頭種で顔に皺があるため雑菌が繁殖しやすく臭いを発しやすいと言われています。
またよだれが多い犬種のため、口周りをこまめに拭くことも大切です。
セントバーナード
セントバーナードはもともとよだれの量が多く、さらに唇が垂れているためよだれが流れてしまい臭いの原因になりやすいそうです。
また、耳が垂れているため、定期的なケアを怠ると臭いを発することがあると言われています。
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーはダブルコートの被毛と垂れ耳が臭いの原因となりやすく、さらに顔の毛が多いため食べかすやよだれが付きやすく、臭いを発しやすいと言われています。
アメリカンコッカースパニエル
アメリカンコッカースパニエルはダブルコートの長い被毛と垂れた耳が臭いの原因になりやすく、また落ち着きのない性格のため、尿をはみ出すことが多く被毛に臭いが染み付いてしまうことがあるそうです。
>>「アメリカンコッカースパニエル」ってどんな犬の種類!?についてはこちら
臭いが少ない犬種は!?
上記にあげられた犬種は体臭が比較的強いと言われていますが、反対に体臭が他の犬種よりも少ないと言われている犬種もいるそうです。
特に、プードル、マルチーズ、ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンド、チワワ、ダルメシアンなどが臭いの少ない種に挙げられます。
まとめ
犬は人間とは構造が異なるため体臭が出やすく、また犬種の特徴によって特に体臭が強い犬がいるそうです。
そういった犬は、普段からシャンプーやブラッシングなど体のケアを定期的に行い、体臭を予防することが大切です。
また部屋の犬の臭いも毎日しっかりと掃除をすることが、一番効果があると言われています。
何よりも部屋を清潔に保つことは、犬の健康にとっても良いことですので毎日しっかりと掃除するようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬は人間が全身に持つ汗腺が足の裏にしかなく、その代わり臭いの元となるアポクリン汗腺が全身にあるため体臭が強い
☑臭いがきつい犬種の特徴は、短頭種、ダブルコート種、垂れ耳、毛色が濃い犬種が挙げられる
☑臭いが強い犬種の代表的な種は、ポメラニアン、柴犬、ビーグル、パグ、コーギー、ゴールデンレトリバー、ヨークシャーテリア、ブルドッグ、セントバーナード、ミニチュアシュナウザー、アメリカンコッカースパニエルなどが挙げられる
☑臭いが少ない犬種には、プードル、マルチーズ、ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンド、チワワ、ダルメシアンなどが挙げられる
犬の体臭がいつもよりも強いと感じた場合、何か体に異常が起こっていることも考えられます。
犬の様子を観察し、普段と違う様子が見られたら動物病院に相談するようにしましょう。