犬の平均のトイレの回数は?飼い方や年齢別に見てみよう!

犬のトイレは毎日何度も行うものですが、回数を数えている飼い主の方は少ないのではないでしょうか?
しかし、犬の普段のトイレの回数を数えておくと、身体に異常があった場合に発見しやすいと言われています。
そこで今回の記事では、犬の平均のトイレ回数について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
飼い方別の犬の排便・排尿の平均の目安
犬のトイレの平均的な回数は、犬の成長の度合いや性別、飼育場所などによって異なります。
飼育場所が室外の場合、散歩の時にしか排泄しない犬も多いそうです。
またオス犬は去勢を行っていても、他の犬の排泄の匂いがあるとそのたびにマーキングという自分のおしっこを使った縄張りを主張する行為を行うため、排尿の回数がメス犬よりも多いと言われています。
排尿の回数は個々の犬によって差がありますが、排便回数は食事を与えた回数と同じだと言われていますので、朝晩食事を与えている場合は、通常排便は朝晩2回行うことが多いそうです。
室内犬の平均のトイレの回数や頻度
室内犬は、トイレも室内で済ませる場合が多いためトイレトレーニングを行う必要があります。
トイレトレーニングを覚えた室内犬は、トイレがいつでも使用できるため、室外犬よりも頻度が多いと言われています。
トイレを我慢しなくて良いため排便回数は一日2~3回位、排尿回数は犬によって異なりますが8~10回位と言われています。
室外犬の平均のトイレの回数や頻度
室外犬はトイレトレーニングは行わず、散歩の時に排泄することがほとんどだと言われています。
そのため、排便は朝晩2回、排尿回数は犬によって異なりますが5~6回位行うそうです。
年齢別の犬の排便・排尿の平均の目安
犬のトイレの回数は、犬の年齢、成長の度合いによっても差があると言われています。
仔犬の平均のトイレの回数や頻度
子犬は膀胱機能が発達段階にあり、尿を溜めておける容量が少ないと言われています。
そのため、成犬よりも排尿回数が多いのが普通の状態です。
子犬の排尿回数の目安として、子犬の月齢+1時間と考えると良いそうです。
例として子犬の月齢が2か月の場合は、2+1で3時間ごとに排尿することになり、一日に8回排尿する計算になります。
成犬の平均のトイレの回数や頻度
犬は成長するにつれ膀胱の機能が発達し、尿を溜めることのできる量が増えるため、排尿の回数が減ると言われています。
平均的な排尿回数は、個体によって異なりますが、一日に3~5回位行うことが多いそうです。
シニア犬の平均のトイレの回数や頻度
シニア犬は、加齢による膀胱の筋力や肝臓の機能の低下、水分摂取量の増加などにより、成犬よりも排尿回数が増えると言われています。
また、排尿が間に合わない、尿の量が多く一度に出し切れないと言うこともあるそうです。
犬のトイレの回数が少ない原因は?
犬のトイレの回数が少ない場合、トイレを我慢していることがあるそうです。
そういった場合は、精神的もしくは身体的に何か問題があることが多いと言われています。
膀胱炎
犬の膀胱炎は、尿道から入った細菌が膀胱の粘膜に感染し炎症を起こす病気です。
特にメス犬は排尿の際に地面に触れやすいため、オス犬よりも罹りやすいと言われています。
膀胱炎の症状としては頻尿、排尿痛、排尿困難、尿の悪臭、血尿などが見られ、原因は様々ですが、何らかの理由でトイレを我慢していることが多い犬は罹りやすいそうです。
膀胱炎を防ぐためには、犬にトイレを我慢させないことが重要だと考えられています。
自由にトイレにいける状態で、明らかにトイレの回数が少ない場合には、膀胱炎にかかる前に早めに原因を取り除くことが大切です。
精神的なストレスによるもの
犬のトイレの回数が減る原因として、精神的に何らかのストレスを感じ、トイレを我慢していることがあるそうです。
例として、生活環境が変化し不安を感じている、トイレの場所が落ち着かない、トイレの場所を変更した、粗相をして叱られたなどの理由が考えられます。
犬にとって排泄は無防備な状態になるため、周囲に何か危険はないか神経をとがらせて行うことが多いそうです。
そのため、トイレ周りに何か問題があると、トイレを使用しないことがあるようです。
こう言った場合は犬が落ち着くようにトイレ環境を整えることが大切です。
また、犬が粗相をした時に強く注意をしすぎてしまうとトイレを我慢したり、トイレに行くのが悪いことだと認識してしまうことがあるそうです。
そのため、犬のトイレトレーニングは気持ちに余裕をもって気長に行うことが大切だと言われています。
病気によるもの
犬のトイレの回数が減った場合、尿路結石症、腎炎、腎不全などの病気に罹っている可能性が考えられます。
排尿には腎臓が密接に関わっており、尿が少ない場合には腎臓に問題があることが多いそうです。
犬のトイレの回数が増えたら注意!
犬のトイレの頻度が増えた、尿の量が増えたという場合には、体に何か異常がある可能性があるそうです。
トイレの回数が増えた時に疑うべき病気
トイレの回数が増えた場合は、腎臓、膀胱、尿道などに問題があることが多く、腎盂腎炎、膀胱炎などの尿路感染症、尿路結石症、腎不全などの病気に罹っていることが考えられます。
また、回数は変わらずに尿の量が増えた場合は、生殖器やホルモンに異常があることが多く、子宮蓄膿症、前立腺がん、糖尿病、クッシング症候群などの病気に罹っている可能性があるそうです。
まとめ
犬のトイレの回数は条件によって異なりますが、病気などの異常がある場合にはトイレの回数にあきらかに増減が出やすいそうです。
そのため、普段から犬のトイレの回数をしっかり把握しておくと、犬の健康管理に非常に役立つと言われています。
また、精神的な問題がある場合にもトイレの回数が変わることがありますので、犬の様子や生活環境などもしっかりと管理するようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬の排尿回数は、成長の度合い、性別、飼育場所によって異なる
☑肺便回数は、食事を与えた回数と同じだと言われる
☑室内犬はトイレトレーニングを行っている場合が多いため、排尿回数が多い
☑室外犬は散歩の時のみに排便、排尿することが多い
☑犬は年齢によってトイレの回数が異なり、子犬やシニア犬は成犬よりも多い
☑犬のトイレの回数が少ない場合、膀胱炎、精神的なストレス、何らかの病気であることが考えられる
☑犬のトイレの回数が多い場合、腎臓、膀胱、尿道に問題があることが多く、尿の量が多い場合は、生殖器やホルモンに異常があることが多い
犬の健康管理にはトイレの回数だけでなく、便や尿の状態もチェックすることが大切です。
少しでも普段と違うと感じたら、動物病院に相談するようにしましょう。