犬の骨折の症状と治療方法について。治療費はどれくらいかかるの!?

犬を飼っているとどんなに飼い主が注意していても、怪我をしてしまうことがあります。
小さな怪我ならば問題ないですが、気を付けたいのが骨折です。
骨折は痛みも強く、骨折後は早急に治療を行わないといけないと言われています。
では犬の骨折は、一体どんな治療が必要なのでしょうか?
また、費用はどのくらいかかるのでしょうか?そこで今回の記事では、犬の骨折の症状と治療方法、治療費について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬の骨折の症状や見分け方は!?
人間の場合は、怪我の状況や傷み具合などを説明することができますが、犬が怪我をした場合は痛みから攻撃的なることがあるため、患部を触ったりすることは避けたほうが良いそうです。
そのため、捻挫なのか骨折なのか判断するのは難しく、足を引きずる、脚をかばうなど普段と違う行動が見られたら、素人判断せずに動物病院を受診するようにしましょう。
また、人間の骨折のように患部を固定したりせずに、毛布やタオルなどで体をくるむと良いとされています。
犬が骨折した場合の治療方法について
犬が骨折した場合の治療方法は、骨折した部位や程度、犬の年齢によって異なると言われています。
また骨折の原因によっても治療方法は異なるそうです。
外傷による骨折の場合は、比較的軽度な時は手術は行わず、ギプスや副木による固定を行うことが多いとされています。
ギプスや副木のみでは癒合が難しいと思われる場合、ワイヤーや金属ピン、プレートなどによって骨を固定する手術を行います。
手術になった場合は、入院することが多いようです。
どちらの治療法でも、骨折が治癒するまでの間は運動が制限され、経過観察、ギプスの巻き直しなどのために通院が必要になります。
また、骨折は2週間以内が最も骨が付きやすいと言われていますので、できるだけ早めに治療を行うようにしましょう。
犬の骨折の手術の方法について
犬の骨折の治療方法は4種類あり、一つは副木で固定する副子固定法、他の3種は外科的手術を行う方法です。
治療前の手続き
犬の骨折の治療前には、骨折した時の状況や原因などの問診があるそうです。
また、年齢や既往歴なども治療の際に必要になりますので、すぐに答えられるようにメモなどにまとめておくと良いでしょう。
プレート法
プレート法は、骨折箇所を切開し、金属のプレートを直接骨に当てねじで固定する方法です。
骨折した骨を精密に元の形に戻して固定することができ、外見からもわかりにくく、手術の翌日から歩行が可能だとされています。
しかし、大きく切開する必要があるので体への負担が大きいこと、骨折部分にダメージを与えるため骨の融合が遅く、強度も弱まるため、再び骨折しやすいと言うデメリットがあるそうです。
>>犬が骨折した場合のプレート法について。費用やメリット・デメリットは!?についてはこちら
創外固定方
創外固定法は、ねじ付きの金属製ピンで、皮膚外の骨を固定する方法で、折れた骨と骨の間にできる新しい骨のような役割を果たすとされています。
治癒が早く、体へ負担をかけることなく強い骨ができ、治癒後に金属が残ることはないそうです。
また、治療が難しいと言われる解放骨折や粉砕骨折など、どんな症例にも対応できると言われています。
しかし、皮膚から金属のピンが露出しているため見た目が悪く、金属のピンを入れるには、高い技術が必要なため病院によっては行っていない場合もあるそうです。
髄内ピン法
髄内ピン方法は、骨髄と呼ばれる骨の内部の空洞部分にピンを通すことによって骨折部分を支える方法で、骨折部を開かずに、他の部位から差し込む方法と骨折部を開いて通す方法があるそうです。
骨折部を開かずにピンを通すことができれば、手術時間も短く治癒も早いと言われています。
しかし、骨折部分を固定する強度が弱いため治療にはギプスも用いるそうですが、それでも固定強度が弱いと言うデメリットがあるそうです。
副子固定法
副子固定法は、ギプスで骨折部分を固定する方法で、完全に骨を元に戻すことはできないそうですが、傷を開かずに治すことができるため早く、強く治るそうです。
ただし、生後一年未満の若い犬にのみ用いられる治療法だと言われています。
また、固定状態を良好に保つため、良いギプスと技術が必要になるそうです。
犬が骨折した場合の治療費ってどれくらいかかる!?
犬が骨折した場合にかかる費用は、犬種、骨折箇所、重症度によってかかる費用は異なるそうです。
一般的には、ギプスよりも手術の場合の方が費用がかかるようです。
具体的な費用は単純骨折の場合で、検査、入院、術後の通院費用なども含めて10万円程度と言われていますが、体の大きい大型犬の場合や複雑骨折など難しい骨折の場合はもっと高額なこともあるそうです。
犬の骨折の治療にかかる期間は!?
犬の骨折の治療にかかる期間は、犬種や骨折箇所、骨折の程度、犬の年齢によって異なりますが、おおよそ3か月~半年くらいかかると言われています。
また、骨折すると体内の骨を生成する細胞が活性化し、自然治癒力によって骨折を治そうとするそうです。
その細胞の活性化は2週間でピークとなり、その後は穏やかになっていくとされています。
そのため、骨折の治療は、骨折してから2週間が非常に重要な治療期間だと言えるそうです。
まとめ
犬の骨折は人間と同じように痛みが伴い、完治するまでに時間がかかります。
また、犬の場合はペット保険に入っていないと高額な費用がかかってしまいます。
事故に合わないための予防が肝心ですが、万が一の時に備えてペット保険への加入も検討してみると良いでしょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬の骨折が疑われる場合は、副木などせずに毛布などで体を包んで動物病院を受診する
☑骨折の治療法は、軽度の骨折で犬が若い場合は副子固定法が用いられる
☑そのほかの場合は、プレート法、創外固定法、髄内ピン法のいずれかで手術を行う
☑骨折の治療費は単純骨折の場合で10万円前後、骨折の重傷度、犬種などによってはもっと高額になる場合がある
☑骨折の治療にかかる期間は3か月~半年くらい
☑骨折は折れてから2週間の間の治療が重要
飼い犬の健康管理とともに、思わぬ事故に合わないように日々安全に気を付けるように心がけましょう。