犬の口臭のキツい!考えられる4つの原因と9つの対策方法について

犬に顔を近づけたときに、口臭が気になることがありますよね。
普段より口臭がきついと、具合が悪いのかと不安になる方も多いのではないでしょうか?
一体どうして口臭がきつくなるのでしょうか?今回の記事では、そんな犬の口臭の原因と対策方法について説明したいと思います。
犬の口臭の4つの原因について
犬の口臭には腸内環境の悪化、ドッグフードによる影響、歯石、腎機能の低下という4つの原因があると言われています。
腸内環境が悪い
胃腸の調子が悪いことによる腸内環境の悪化が、口臭の原因になることがあるそうです。
特にシニア犬は、消化能力が落ちるため腸内環境が悪化しやすいと言われています。
また、腸内環境の悪化は食欲不振につながり、さらに老化を早めることもあるそうです。
ドックフードが酸化しているため
犬に与えているドッグフードの状態が、口臭の原因になることもあると言われています。
犬のドライフードは、保存性や栄養価の高さから支持の高いフードですが、保存の仕方やフードを食器に入れたままにすることですぐに酸化してしまうと言われています。
そういったフードの酸化や劣化が口臭の原因になることがあるため、ドライフードは密閉容器で保存し、開封して1か月以内には食べきるようにしましょう。
犬の歯に歯石が付いているため
犬の歯の手入れが不十分なために歯石が付着し、口臭の原因になることもあるようです。
歯石は口臭の原因となるだけではなく、放置すると歯周病や歯槽膿漏などの病気に悪化する恐れがあると言われています。
腎機能が低下しているため
腎臓疾患などによる腎臓の機能の低下が、口臭の原因の場合もあるそうです。
腎臓疾患には他に、体重減少、食欲低下、頻尿などの症状が現れると言われています。
こういった症状がある場合は、早急に動物病院を受診するようにしましょう。
犬の口臭の臭いから原因を探す
一口に犬の口臭と言っても、においはそれぞれ異なるそうです。
また、口臭の中には病気が原因の場合もありますので注意が必要です。
アンモニアのような臭いがする時
犬の口臭がアンモニア臭い場合は、腎臓疾患、肝臓疾患の恐れがあると言われています。
この場合他に、下痢や嘔吐、便秘、食欲不振、体重減少などの症状が見られることが多いそうです。
こういった症状がみられたときは、動物病院を受診するようにしましょう。
便の臭いがする時
犬の口臭が便の臭いがする場合は、口腔内の問題だけでなく、ひどい便秘など腸に問題があることが多く、腸のねじれや腸閉塞など重篤な症状を起こしている可能性もあると言われています。
こういった症状は、重責、腫瘍、異物などが原因で起こり、結果として腸の内容物が正常に流れていかないため、便の臭いが生じてしまうそうです。
また、便のような嘔吐物を吐くこともあるとされています。
この場合は他にも、強い腹痛、全身の強張り、ぐったりしている、下痢、便秘などの症状が伴い、命に関わると言われていますので、早急に動物病院を受診するようにしましょう。
すっぱい臭いがする時
犬の口臭がすっぱいにおいの場合は、胃腸に問題のあることが多いと言われています。
特に胃炎を起こしている場合は、胃酸の分泌が多くなるため、嘔吐したり、胃酸が込み上げてきたりと言うことが起こり、酸っぱい口臭の原因となるそうです。
胃炎の原因は様々で、急性では感染症、異物、中毒、慢性では免疫異常、胆汁の逆流、別の疾患による二次的な症状などが挙げられるとされています。
また、空腹時間が長いことで胃酸過多となり嘔吐すると言うこともあるそうです。
犬の口臭の9つの対策方法について
犬の口臭を改善するためには、様々な対策方法があるそうです。
人間と同じ食事を与えない
人間と同じ食事を与えていることが原因で、口臭がひどくなっている場合も多くあるそうです。
犬は匂いの強い脂質やたんぱく質を多く摂取していると口臭が強くなると言われ、さらに脂質を過剰に摂ることで悪玉菌が増加し腸内環境が悪化すると言われています。
犬と人間では適切な食べ物が異なるため、犬用の食事しか与えないようにしましょう。
ヨーグルトを食べさせる
犬の口臭対策には、ヨーグルトを与えて腸内環境を改善させることも効果があると言われています。
人間用の無糖ヨーグルトでも良いですが、お腹が弱い場合は、犬用のヨーグルトも市販されているそうですので試してみると良いでしょう。
ドッグフードを変えてみる
ドライフードに含まれる炭水化物や油分が、口臭の原因になる事もあると言われています。
穀物などの炭水化物は、口の中に残りやすいため歯垢の原因となり、油分は口の中を酸化させるため、臭いの原因になるそうです。
こういった理由から、口臭が気になる場合には、炭水化物や油分の入らない、無添加の天然由来成分で作られたドッグフードへの移行がおすすめされています。
ただし、一度に切り替えずに1週間以上かけて徐々に変えるように注意しましょう。
犬の歯磨きを定期的に行う
犬の口臭対策として一番効果的なのは、定期的な歯磨きだと言われています。
現在は様々な犬専用の歯磨き用品が市販されていますので、飼い犬に合いそうなものを試してみると良いでしょう。
また、人間用の歯磨き粉に含まれるキシリトールは犬にとって有毒です。
中毒症状が起こる恐れがありますので、使用しないようにして下さい。
歯みがきシートを使う
歯ブラシや歯磨き粉などを嫌がる犬には、歯磨きシートがおすすめだと言われています。
歯磨きシートは指に巻き付け、軽く歯に擦りつけるようにして使用する歯磨き用品で、犬が好むフレーバーのものなど種類も様々あるそうです。
歯磨きの効果があるおもちゃを使う
口の中を触られるのを嫌がる犬には、歯磨き効果のあるおもちゃで口腔内を綺麗に保つようにすると良いと言われています。
犬は本来動物の肉や骨を食べることで、口の中の汚れなどを落としていたそうです。
しかし、動物の肉や骨を毎日与えると、動物性脂質の過剰摂取となり、腸内環境の悪化の原因になるとされています。
そういった理由から、肉や骨の変わりとなるおもちゃを与えると良いそうです。
病院で歯石を取り除いてもらう
口臭の原因がひどい歯垢や歯石が原因の場合は、動物病院で歯垢や歯石を取り除いてもらうと言う方法もあるそうです。
しかし、犬の歯石除去は麻酔をかけて行わないと犬が暴れる可能性があります。
麻酔をかけて行う場合は、犬の体に負担がかかると言われ、特にシニア犬は麻酔をかけた歯石除去ができない場合があるとされています。
また、歯石除去を獣医師以外の無資格者が行うことでトラブルが発生することも多くあるようですので注意が必要です。
歯石の除去を行う際には、必ず信頼できる獣医師に相談するようにしましょう。
>>犬の歯石を取る方法!自宅で出来る方法や病院の費用についてはこちら
犬の口臭対策用のスプレーを使う
歯磨きを嫌がる犬には、犬の口臭対策用のスプレーも効果があるようです。
スプレーは様々な種類のものが市販されており、歯石除去に効果があるものや、中には食事や飲み水に混ぜるだけで効果がある物もあるそうです。
飼い犬の性格に合わせて、嫌がらないものを選ぶと良いでしょう。
犬の口臭対策用のサプリメントを使う
犬の口臭対策には、様々なサプリメントも市販されているそうです。
特に乳酸菌や酵素を多く含んだ、腸内環境のバランスを正常に保つ作用のあるサプリメントがおすすめで、口臭だけでなく便秘や下痢など消化器官のトラブルの改善にも効果があると言われています。
まとめ
犬の口臭予防は毎日のケアが大切です。
ただし、普段より匂いが気になったときには、病気が隠れていないか良く観察し、疑われる症状がある場合は動物病院に相談するようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬の口臭の原因は腸内環境の悪化、ドッグフードの酸化、歯石の付着、腎機能の低下が主な原因
☑アンモニア、便、酸っぱい匂いと言った口臭は病気の可能性が高い
☑口臭の改善策は食事の内容に注意するものと、腸内環境を改善すること、歯の問題を改善するものがある
☑食事は人間のものを与えないこと、ドッグフードを変えてみること
☑腸内環境の改善はヨーグルトを与える、口臭対策用のサプリメントを与える
☑歯の問題の改善は、病院での歯石除去、毎日の歯磨き、歯磨きシート、歯磨き効果のあるおもちゃの使用、口臭対策用スプレーなどがある
口臭には様々な原因があり、原因を見極めるためには毎日の観察が重要です。歯磨きを嫌がる場合でも毎日少しずつケアをしてあげると、トラブルに気付きやすくなりますので、スキンシップを兼ねて楽しくケアしていきましょう。