犬は去勢したら太る!?5つの原因とフードの選び方

犬を飼育する上で考えなくてはならない事の一つが、去勢手術だと言われています。
去勢手術は、病気の予防やマーキングの減少などの効果があると言われていますが、去勢手術をすると太ると聞いたことのある方も多いと思います。
一体、どうして太ってしまうのでしょうか?
太らせないためにはどうしたら良いのでしょうか?
そこで今回の記事では、犬が去勢手術をすると太る原因と去勢手術後のフードの選び方について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
去勢後の犬は太るの!?
病気の予防などに効果があると言われる去勢手術ですが、去勢手術を行った犬は太るとよく言われています。
しかし、去勢手術を行ったすべての犬が太るわけではなく、中には全く変わらない犬もいるそうです。
そのため、去勢手術後の体重の増加は、犬の個体差によると考えられているそうです。
あくまでも、去勢手術を行うと肥満になる傾向があると言うことのようです。
オスの場合
オス犬の去勢手術は、睾丸を除去する方法で行われ、精巣の腫瘍や会陰ヘルニアなどの病気を予防できると言われています。
しかし、去勢手術を行うことで男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が減り、性に対する興味が薄れ、その反動で食欲が増加するそうです。
また、男性ホルモンが急激に減るため、ホルモンのバランスが乱れ基礎代謝が悪くなり、脂肪が付きやすくなるとされています。
メスの場合
メス犬の避妊手術は、卵巣と子宮を除去する方法で行われ、卵巣腫瘍や乳腺腫瘍などの病気を予防できると言われています。
しかし、手術によって、それまで体内で作り出されていた女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲストロンなどが急激に減ってしまうそうです。
このエストロゲンには脳に満腹感を伝える働きがあり、エストロゲンが低下することでその働きが作用しにくくなると言われています。
そのため、食欲が増加し太りやすくなるそうです。
またメス犬もオス犬と同じように、ホルモンのバランスの乱れにより基礎代謝が悪くなり脂肪が付きやすくなるとされています。
犬が去勢後に太る5つの原因は何!?
犬が去勢手術を行った後に太りやすくなるのには、5つの原因があると言われています。
エネルギーが消費されなくなるから
犬が去勢手術後に太る原因の一つは、消費エネルギーの減少だと考えられています。
手術をすることで、生殖機能を維持するために必要なエネルギーが不要になると言われています。
通常、生殖機能の維持に必要なエネルギーは全体の3割を占めると言われ、術後はその分エネルギー消費量が落ちるそうです。
しかし、エネルギー消費量が落ちているにも関わらず、手術前と同じ食事を与えていると、カロリーオーバーになり太ってしまうと言われています。
代謝がおちていくため
去勢手術後にホルモンのバランスが乱れ、新陳代謝が低下することも太る原因の一つだと言われています。
ホルモンバランスが乱れると、食べた物を適正に利用してエネルギーに変える働きが鈍くなり、そのため脂肪として体内に蓄積されてしまうとされています。
また、オス犬の場合筋肉をつける働きをする男性ホルモンの分泌が減るため、筋肉にならず脂肪となって太ってしまうと考えられています。
性格がおとなしくなるため
去勢手術を行った犬は、個体にもよりますが、性格が穏やかになることが多いと言われいます。
それにより動き回ることが少なくなり、消費エネルギーが減るため、太りやすくなるそうです。
食欲が増すため
ホルモン量の低下によって、食欲が増すことも太る原因の一つだと言われています。
男性ホルモン、女性ホルモンはある程度食欲を抑制する働きがあるそうです。
しかし、手術によってホルモンの量が低下し、性欲が無くなり食欲が増加するとされています。
運動不足のため
ホルモンの低下などによる影響で、周囲への関心が薄れ、動きが鈍くなることも太る原因だと言われています。
個体によりますが、散歩に行きたがらなくなることも多くなり運動不足になることが多いそうです。
去勢後に太った犬の食事の選び方
去勢手術は、病気の予防や発情期のストレスやトラブルの軽減、マーキングの減少などの効果があると言われています。
しかし、去勢手術後は様々な原因から肥満になりやすくなってしまうそうです。
犬の肥満を防ぐためには、飼い主がしっかりと食事の管理をすることが大切です。
近年では、去勢手術を行うことが増えているため、去勢犬や避妊犬用のドッグフードも様々な種類のものが市販されています。
ただし、その中には犬の健康に悪影響を与えるようなフードもあるそうですので注意が必要です。
去勢犬用のフードの注意点
去勢手術を受けた犬は、エネルギー消費量の低下やホルモン量の低下などの理由から、手術前よりもカロリーを抑えたフードを与えたほうが良いと言われています。
そのため、カロリーが抑えられている去勢犬、避妊犬専用のフードやダイエットフードがおすすめされています。
しかし、市販されている去勢犬、避妊犬専用のフードやダイエットフードの多くは、カロリーを抑えるために小麦粉やトウモロコシなどの穀物類を使っていることが多いそうです。
犬はもともと、肉食の動物であるため穀物類の消化が苦手だと言われています。
その中でも特にグルテンと呼ばれる小麦やトウモロコシなどの穀物は、消化するために犬の体に負担がかかることが多く、さらにアレルギー症状を起こすこともあるそうです。
また、小麦やトウモロコシでカロリーを抑えるために、犬に必要な動物性たんぱく質や脂肪分などの割合が減ってしまっているとされています。
そのため、毛並みが悪くなったり、健康に影響が出たりすることもあるそうです。
こういった理由から、去勢、避妊後であっても専用のフードやダイエットフードにこだわらず、低カロリーでありながら高たんぱくの高品質なフードを選ぶと健康的に肥満を防ぐことができると言われています。
まとめ
犬の去勢手術は、病気の予防など様々なメリットがありますが、太りやすくなると言うデメリットもあるそうです。
将来の病気の予防ができても、肥満によって病気になってしまったら大変ですから、飼い主による術後の食事の管理をしっかり行うと良いですね。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑去勢手術を行うと太りやすくなる傾向がある
☑オス犬は男性ホルモンが低下、メス犬は女性ホルモンが低下がする
☑太る原因はエネルギー消費量の低下、代謝の低下、性格の変化、食欲増加、
運動不足などが考えられている
☑去勢犬専用フードにこだわらず、高たんぱくで低カロリーなフードを選ぶ
術後の飼い犬に合う良質なフードを選び、毎日十分な運動をさせて、病気の元となる肥満を防いであげましょう。
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