犬はトリミングでストレスを感じやすい!?対策方法は?

トリミングサロンの中には、ガラス越しにトリミングの様子を観察できるところも多く見られます。
その中で、台の上でぶるぶると震えている犬の姿を見かけたことはないでしょうか?
中には平気な犬もいるようですが、トリミングに強い恐怖感やストレスを感じている犬も多いと言われています。
そこで今回の記事では、犬のトリミングでのストレスを軽減させる方法について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬のトリミングの必要性とは!?
犬のトリミングは、放置すると被毛が伸び続けてしまう犬種には必要なケアです。
他にも、被毛が伸びることによって付きやすくなるノミやダニなどの寄生虫の予防、伸びすぎた被毛による怪我や事故の予防、被毛を清潔に保つことによる細菌感染の予防、被毛が多いことによる熱中症の予防、犬アレルギーの発症軽減などの効果が期待できると言われています。
トリミングが必要な犬種を放置すると、上記のような効果が得られず、病気や体調不良を引き起こす可能性もあるそうです。
また、毛のもつれなどが原因で皮膚疾患を引き起こすこともあると言われています。
こういった理由から、犬種によっては定期的なトリミングが必要と考えられ、またトリミングの際に全身がチェックできることから、病気の早期発見につながることもあるそうです。
犬はトリミングでストレスを感じる!?
犬にとってトリミングは、飼い主と離れ、あまり知らない人から触られ、シャンプー、カット、爪切りなど体力を消耗する行為を行うため、強いストレスを感じることが多いと言われています。
体力のある成犬ならば問題ないですが、特にシニア犬はトリミングのストレスによって、体調不良を起こすこともあるので注意が必要です。
犬のストレスの症状とは!?
トリミングだけに限らず、犬は様々なことからストレスを感じると言われています。
犬がストレスを感じたときに見られる症状としては、大量のよだれ、足の裏に汗をかく、急にフケが出る、毛が大量に抜ける、鳴くまたは吠える、体が震える、下痢や嘔吐、体が強張る、過剰に毛づくろいをする、落ち着きがない、舌を出して喘ぐ、排泄の回数が増える、自分の手足を噛むなどが挙げられるそうです。
このような症状が見られた場合、犬が強いストレスを感じているというサインですので、適切に対処することが大切です。
犬のトリミングのストレスを抑える方法
トリミングは犬にストレスを与える行為ですが、トリミングを行わないと被毛が伸びすぎてしまい、体調不良になる恐れもあると言われています。
そのため、できるだけ犬に負担をかけないように、トリミングを行うことが大切です。
トリミング内容を最低限にする
犬のトリミングには様々なメニューがあり、長いものでは1~2時間位かかることもあるそうです。
長い時間をかけるのは犬にとって精神的にも肉体的にも負担が大きいですから、必要最低限のメニューを選び、短時間で済ませるようにしましょう。
トリミング中飼い主がずっとついておく
犬がトリミングを受ける際のストレスの原因として大きいのは、飼い主と離れることだと言われています。
そのストレスを軽減するためには、トリミング中に飼い主が側についてあげることも効果があるそうです。
側についていることが難しい場合は、犬から絶えず見える位置にいるようにしましょう。
飼い主の姿が見えるだけでも、犬のストレスの軽減に役立つそうです。
また、近くにいることでトリミング中の犬の様子がわかりますので、体調が悪い、疲れていると言った時に途中でやめることもできますし、万が一何かあった場合にも、すぐに対応することができます。
時間をかけて休ませながらする
トリミングで犬に負担をかけないためには、できるだけ時間がかからないように必要最低限のメニューで行うことが大切です。
しかし、その短い時間であっても疲れてしまうようであれば、しっかりと休ませながら行うことも大切です。
シャンプー等のケアは自分で行う
トリミングは、長い時間がかかる程負担がかかりやすいですから、トリミングにかかる時間を短縮するため、シャンプーなどの日常的なケアは自宅で行うようにすると良いそうです。
トリミングサロンには、カットなど自分では難しい事だけをお願いするようにしましょう。
時間預かりサービスを利用する
トリミングサロンには有料の時間預かりサービスがあるそうです。
このサービスを利用し、知らない人や場所に慣らす練習をするのも良いと言われています。
ただし、余計にストレスを感じてしまう場合がありますので注意が必要です。
また、体力のないシニア犬は避けたほうが良いとされています。
出張トリミングを利用する
犬は慣れない場所に連れていかれることにもストレスを感じると言われています。
慣れない場所で知らない人間に触られるトリミングでのストレスを軽減させるには、自宅でトリミングを行ってくれる、出張トリミングを利用すると良いそうです。
ただし、行っている業者は少ないそうですので、事前に探しておくようにしましょう。
また個人で行っている場合も多いですので、犬の散歩中などに、他の飼い主の方に聞いてみるのも良いでしょう。
まとめ
トリミングは犬の健康を保つためにも大切ですが、頻繁に行うと犬の負担が大きくなってしまいます。
そのため、自分でできるケアは自宅で行い、トリミングの時間を短くすることも大切です。
また、少しでも普段と違う様子が見られる場合には、負担のかかるトリミングは避けたほうが良いでしょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑被毛が伸びすぎてしまう犬種は定期的にトリミングする必要がある
☑トリミングにストレスを感じる犬が多い
☑トリミングによるストレスを抑えるには、トリミングの内容を最低限にすると良い
☑トリミング中に飼い主が側についているとストレスが軽減する
☑トリミング中に疲れが見える場合は、休ませることが大切
☑シャンプーなど自分でできるケアは自宅で行う
☑時間預かりサービスを利用して、人や場所に慣れさせる
☑自宅で行える出張トリミングを利用する
普段から自宅でしっかりとお手入れをして、トリミングの回数を減らし、犬への負担を軽くしてあげましょう。
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