犬にささみを与えても大丈夫!量やあげる際の注意点とは!?

ささみは犬のおやつなどにも多く使用されているため、犬に与えている方も多いと思います。
しかし、ささみにはどのような成分が含まれ、そのすべてが犬にとって良いものなのか、知っている方は少ないのではないでしょうか?
ささみの様によく使用されている食材であっても、犬に与える際には成分などをしっかりと確認することが大切です。
そこで今回の記事では、犬にささみを与えても良いのか?について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬にささみは与えても大丈夫!
ささみは犬のおやつなどにもよく利用されている食材で、犬に与えても問題ないと言われています。
犬にとってささみは良い食材
ささみは低脂肪で高たんぱく質のため、人間のダイエット食材としても人気があり、肉食である犬のダイエットにも効果があると言われています。
また、カロリーは少ないですが、栄養は豊富に含まれているそうです。
ただし、どんな良い食材であっても、そればかりを与えすぎると栄養が偏りますし、ささみを与えすぎてドッグフードを食べなくなってしまうこともあるそうです。
そのため、犬にささみを与える際には、与える量や回数に注意が必要です。
アレルギー症状が出る可能性もある
犬の中には特定の食べ物を食べることで、アレルギー症状を起こすことがあり、ささみに対しても、アレルギーを起こすことがあるそうです。
そのため、初めてささみを与える際には、まずごく少量を与え、犬の様子に変化が無いかを確認してから、与える量を増やすように注意しましょう。
>>犬のアレルギー症状やアレルギー対策の為のフードの選び方についてはこちら
ささみによるアレルギーの症状とは!?
ささみによるアレルギーの症状としては、目や口の粘膜・肉球の赤み、目の周囲の赤み、目の充血、皮膚の痒み、湿疹、嘔吐、下痢などが見られるそうです。
これらの症状が見られ、症状が重い場合には、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
その際に、食べたささみの量や食べた時間などを正確に獣医師に伝えるようにすると良いそうです。
犬に与えても大丈夫なささみの量の目安
犬に与えても良いささみの量は、犬の大きさや体質などによって異なりますが、目安として1日120g程度が良いと言われています。
ささみは1本50~60g程ですので、2本までなら与えても良いと考えられますが、毎日与えなくてはならない食材ではないですので、副食として1本程度が良いのではないかと言われているそうです。
食べ過ぎはリンの成分の取りすぎになる
ささみにはミネラルの一種であるリンと言う成分が含まれ、このリンは過剰に摂取することで骨がもろくなり、骨粗鬆症や骨折をしやすくなることがあると言われています。
そのため、与えすぎには注意が必要です。
また、骨の健康維持に深く関係するカルシウムが不足した状態でリンを過剰に摂取すると、骨からカルシウムを取ろうとするため骨が弱くなることがありますが、一方でリンが不足すると内臓にカルシウムが付着し取れなくなることがあるため、カルシウムとリンのバランスを考えて摂取することが必要だと言われています。
さらに、リンの過剰摂取は腎不全を招くことあり、犬の命に関わるとも言われていますので、与えすぎないよう十分に注意をする必要があると考えられます。
ささみの栄養素や犬にとってのメリットとは!?
ささみに含まれるリンは過剰摂取すると、犬の体に問題を起こすそうですが、ささみには他に犬の体に良い以下のような栄養が含まれていますので、与える量に注意をすれば、犬にとってメリットが多いと考えられています。
タンパク質
ささみは鶏肉ですから、犬にとって欠かせない良質な動物性たんぱく質を含んでおり、これは犬の筋肉の発達や丈夫な体を作る基礎、皮膚の健康、毛並みの美しさに関わる大切な成分だと言われています。
このたんぱく質は、不足すると、免疫力を低下させ、皮膚疾患や消化器疾患を起こすことが多くなるそうです。
ビタミンB群
ささみにはビタミンB群が多く含まれ、疲労回復、皮膚や被毛の健康維持、血行の改善などにも効果があると言われ、さらに、風邪をひきにくくなるとも言われています。
セレン
ささみにはミネラルの一種であるセレンと言う成分が多く含まれ、このセレンは老化防止、がんの予防に効果のある抗酸化作用に優れ、体内の活性酵素を除去する働きがあると言われています。
セレンが不足すると、筋力の低下や動脈硬化、乾燥肌などを引き起こすことがあるそうです。
犬へのささみの与え方や注意点とは!?
ささみは犬の体に良い効果のある食材ですが、体に悪影響を与えるリンが含まれていることなどから与える際には注意が必要です。
茹でてから与える
ささみにはサルモネラ菌が付着しているため、与える際には茹でるなど加熱する必要があるそうです。
味付けをしないで与える
人間の場合は茹でる時に塩を入れることが多いですが、犬に塩分は禁物ですので、塩なしで茹でるようにしましょう。
また、茹でた後にも味付けをするのは避けてください。
食べやすいサイズに切って与える
ささみは1本そのまま与えると、喉や胃腸に詰まる恐れがありますので、必ず小さく裂いてから与えるようにしましょう。
ささみの茹で汁も使える!
ささみは茹でてから与えることが多いですが、ゆで汁も犬の食事に使用することができますので捨てないようにしましょう。
ささみのゆで汁は、食欲が低下した時などにスープ代わりに与えたり、ドライフードをふやかして与える時にも利用できます。
また、あまり水を飲まない犬の水分補給にも役立つそうです。
カルシウムを含んだものと一緒に食べさせよう!
ささみを与える際には、栄養の偏りやリンとのバランスを考え、カルシウムを含む食材を一緒に与えるようにすると良いそうです。
カルシウムは犬用チーズや煮干しなどに多く含まれていますので、ささみを与える時には一緒に与えると良いでしょう。
まとめ
犬のおやつや食事にささみは良く利用されていますが、与え過ぎるとリンの過剰摂取になり、骨に問題が起こったり、ひどい場合には腎不全を起こすこともあるそうです。
そうならないためには、ささみだけを与えることは避け、フードのトッピングやおやつとして少量与えるのが望ましいと考えられます。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑ささみは犬のおやつなどにもよく利用され、犬に与えても問題ない
☑ささみは低脂肪で高たんぱく質のため、肉食である犬のダイエットにも効果がある
☑犬にささみを与えると、アレルギー症状を起こすことがある
☑犬に与えても良いささみの量は、目安として1日120g程度が良い
☑ささみにはミネラルの一種であるリンと言う成分が含まれ、このリンは過剰に摂取することで骨がもろくなり、骨粗鬆症や骨折をしやすくなる
☑ささみにはリンの他に、たんぱく質、ビタミンB群、セレンなど体に良い効果のある成分も含まれる
☑犬にささみを与える際の注意点として、茹でてから与える、味付けをしない、食べやすい大きさにしてから与える、ゆで汁は捨てずに犬の食事に利用するなどが挙げられる
☑ささみを与える際には、栄養の偏りやリンとのバランスを考え、カルシウムを含む食材を一緒に与える
与えすぎることが無ければ、ささみは犬にとって健康に役立つ食材ですので、毎日の食事やおやつに上手に取り入れていくと良いでしょう。