犬にいちごはあげていいの!?注意点やアレルギーについて

いちごは栄養価も高く甘くて美味しい果物ですから、人間だけでなく犬にも与えたいと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、いちごは少しならば与えても良いですが、あまり与えすぎると問題が起こることがあるようです。
いちごを犬に与えすぎると一体どんな問題が起こるのでしょうか?
そこで今回の記事では、犬にいちごを与える際の注意点について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬にいちごは与えてもいいの!?
いちごは与える量やアレルギーに注意をすれば、犬に与えても問題ないと言われています。
また、いちごはビタミンCが豊富に含まれ栄養価に優れ、しかも低カロリーなため犬のおやつや副食として丁度良い果物です。
いちごの栄養租と得られる効果について
いちごはビタミンCだけでなく、その他のビタミン類など体に良いと言われる栄養素が豊富に含まれているそうです。
また、カロリーも100g当たり34calほどで、スイカよりも低いと言われています。
さらにペクチンやクエン酸などの食物繊維が1.4gとかなり豊富に含まれているそうです。
ビタミンC
いちごは特に抗酸化作用に優れるビタミンCが豊富に含まれており、100g当たりおよそ62㎎含まれているそうです。
ただしこれはイチゴのブランドによって異なり中にはさらに多い80㎎も含むいちごもあると言われています。
このビタミンCはその効果として、疲労回復、ストレス軽減、老化防止などが挙げられ、犬にとって欠かせない栄養素の一つであり、本来犬は体内でビタミンCを合成することができるそうです。
しかし、ストレスを多く感じている犬やシニア犬は、ビタミンCを合成する力が弱く食物からビタミンCを摂取しなくてはならないため、イチゴのような果物から摂取するのが望ましいと考えられています。
アントシアニン
いちごにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれ、これはイチゴの赤い部分に多く含まれているそうです。
このアントシアニンは視力を改善する効果や眼精疲労の軽減に効果があると言われ、さらに優れた抗酸化作用を持つため、老化防止やがんの予防にも効果が期待できるそうです。
フラボノイド
いちごには抗酸化物質であるフラボノイドも豊富に含まれ、このフラボノイドには心臓疾患や高血圧を改善する効果があるそうです。
また他にがん、認知症、糖尿病の改善にも効果が期待できると言われています。
カリウム
いちごは体内の余分な塩分を排出する作用のあるカリウムが豊富に含まれ、これはスイカと同じくらいの含有量になるそうです。
このカリウムは体内の塩分を外に出すため、高血圧やむくみに効果があると言われ、他にも腎臓の老廃物を排出する効果、筋肉のけいれんや脱水症状の改善にも効果があるそうです。
ただし、カリウムは取りすぎると高カリウム血症になる恐れがありますので、フードなどに含まれるカリウム量と合わせて与える量を調整することが大切です。
ちなみに成犬が摂取しても良い目安量は、約132㎎×体重で計算すると良いそうです。
いちごの成分キシリトールに注意
いちごにはキシリトールと言う甘み成分が100g当たり約360㎎含まれており、このキシリトールは犬が大量に摂取すると命に関わることがある成分だと言われています。
少量ならば問題はないと考えられていますが、積極的に摂取するのは避けたほうが良いそうです。
犬がキシリトールに注意する理由とは?
犬がキシリトールを大量に摂取すると、インスリンの分泌作用が強く働くため、血糖値が急激に低下すると言われ、約30分ほどで元気がなくなりぐったりとしたり、ふらつきや痙攣、嘔吐、下痢などの症状が見られるそうです。
また、肝機能にも異常をきたし、命の危険もあると言われています。
このように犬にとって有害であるキシリトールですが、大量に摂取しなければ体に害を及ぼすことはないと考えられており、この場合の大量とは体重10㎏の犬が1000㎎のキシリトールを摂取すると危険があると考えると良いそうです。
犬にいちごを与えてもいい量はどれくらい!?
上記のように、いちごはキシリトールが含まれているため与える量に注意が必要ですが、いちごに含まれるキシリトールは100g当たり360㎎ですので、いちごを1日に1個食べる程度ならば問題ないと考えられます。
しかし、犬が誤食することもありますので、犬の届くところには置かないように注意が必要です。
また、このキシリトールと言う成分は人間用のガムやタブレットなどに大量に含まれており、これを犬が誤食した場合命にかかわる危険がありますので注意しましょう。
犬のバラ科のアレルギーに注意する
犬にいちごを与えるとまれにアレルギー症状を起こすことがあり、いちごや桃と言ったバラ科の植物にアレルギーがある場合は注意が必要です。
アレルギーの症状は!?
いちごを食べた際に出るアレルギーの症状としては、目の充血、皮膚の痒み、くしゃみ、嘔吐、下痢などが見られることがあり、この場合すぐに動物病院へ連れて行くことが大切です。
>>犬ににんじんを与えてもいいの⁈量やアレルギーについての記事はこちら♪
犬にいちごをあげる時のおすすめの与え方は?
犬にいちごを与える際には、人間と同じようにへたを取ってから与えるようにしましょう。
へたの部分は犬にとって消化が悪いと言われていますので、注意してください。
また、そのまま与えるとのどに詰まることもありますので、小さくカットしてから与えると良いでしょう。
まとめ
いちごは1個程度与えるのであれば問題はなく、ビタミンCや他の豊富な栄養素の補給として犬の健康のためにも良いそうです。
特に、ビタミンCを合成できないシニア犬や病気がちな犬には効果的だと言われています。
ただし、いちごに含まれるキシリトールは犬にとって危険な成分ですので、大量に与えたり、誤食することが無いようにしっかりと管理するようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑いちごは与える量やアレルギーに注意をすれば、犬に与えても問題ない
☑いちごはビタミンCが100g当たり62㎎と豊富に含まれており、ビタミンCを合成できなくなったシニア犬や病気がちの犬に与えると良い
☑いちごにはアントシアニンが含まれ、視力を改善する効果や、眼精疲労の軽減に効果がある
☑いちごには抗酸化物質であるフラボノイドも豊富に含まれ、心臓疾患や高血圧を改善する効果がある
☑いちごは体内の余分な塩分を排出する作用のあるカリウムが豊富に含まれ、高血圧やむくみに効果がある
☑いちごにはキシリトールが100g当たり360㎎含まれ、このキシリトールを犬が大量に摂取すると、インスリンの分泌作用が強く働き血糖値が急激に低下し、命にかかわる危険性がある
☑キシリトールは体重10㎏の犬が1000㎎のキシリトールを摂取すると危険がある
☑いちごに含まれるキシリトールは100g当たり360㎎のため、1日に1個食べる程度ならば問題ない
☑いちごや桃と言ったバラ科の植物にアレルギーがある場合は注意が必要
美味しいいちごを与えて、犬にとって有効なビタミンCを効率よく体に補給してしてあげましょう。