犬が人の手をなめる理由とは!?場所ごとの意味も紹介!

犬は言葉を話すことができないため、行動によって表現することがあるそうです。
特に犬を飼っていると、手など体のどこかをペロペロとなめることがよくあります。
こう言った手や体をなめる行為には一体どんな意味があるのでしょうか?
そこで今回の記事では、犬が人の手をなめる理由について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬が人の手をなめる理由とは!?
犬が人の手をなめると言う行為には、色々な理由があると言われています。
飼い主に対して行う場合には、甘えたい、構って欲しいなど愛情表現のことが多いそうです。
特に、暇を持て余して飼い主の気を引くためになめることがよくあるようです。
また、飼い主の手をなめることによって安心感を得ていることもあるそうです。
構って欲しい様子も無く手をなめている場合にはこのケースが多いと言われています。
他にも、飼い主以外の人の手をなめる場合は、この人はどんな人なのかと探っていると考えら、なめることで手からその人の情報を得ようとしているそうです。
他にもなめる場所によって意味がある!
犬は手だけでなく、足や口元など体の他の場所をなめることも多く、なめる場所によって意味が異なると言われています。
足をなめる意味
犬が人の足をなめる場合は、手をなめるのと同じ意味合いだと考えられています。
特に、甘えたい、構って欲しい、飼い主の気を引きたいと言うときになめることが多いそうです。
また、人の足は匂いの強い場所であるため、その匂いにつられてなめていることもあると言われています。
ただし、足には雑菌が多いですので、長時間なめさせないように注意しましょう。
口元をなめる意味
犬が人の口元をなめるという行為は、強い忠誠心の表れや愛情表現だと考えられています。
飼い主に対して行う場合は、大好きで信頼している、敬意を表しているなどの表現だと言われ、飼い主が外出から帰ったときなど長く離れていた時や、嬉しいときに行うことが多いと言われています。
また、何か失敗をしたり、悪いことをして叱られた後などに、飼い主のご機嫌を伺い、反省の意を表すために口元をなめることもあるそうです。
その他にも、お腹が空いている時に口元をなめることもあり、これは子犬期に母犬にミルクをねだっていた時の名残だと考えられています。
鼻や耳をなめる意味
犬が鼻や耳をなめると言う行為は、味が美味しく感じてなめていることが多いそうです。
鼻は粘膜や鼻水がしょっぱくて美味しい、耳は耳垢の味が気に入ったと感じていることが多いと言われています。
腕をなめる意味
犬が腕をなめてくると言う行為は、手の場合と同じ意味合いのこともありますが、常同行動というストレスからくる異常行動の可能性があるそうです。
常同行動はいわゆるノイローゼで、運動不足や飼い主が構ってくれないなどのストレスから起こると言われています。
この場合は、長時間同じ場所をなめ続けることが多いそうですので、普段からよく観察することが大切です。
改善方法としては、犬のストレスの緩和のため、しっかりと散歩などの運動やコミュニケーションをとるようにしましょう。
犬が自分の足をなめる理由とは!?
犬が足など自分の体をなめる場合は、怪我や病気が原因のこともあるそうです。
その場所に痒みや痛みを感じて、本能からなめていると考えられます。
また、何らかの原因によって精神的に強いストレスを感じ、問題行動として手や足をなめることもあるそうです。
こういった場合は、早めに対処しないと皮膚炎や他の病気を引き起こすことがありますので、なめる行為が執拗に続く場合は動物病院を受診するようにしましょう。
犬に舐められた時に気をつける病気とは!?
犬の口の中には様々な菌が存在し、なめることによって人に感染することがあると言われています。
常に感染、発症する訳では無いですが、なめられた後には必ず洗浄するなど注意をする必要があるそうです。
パスツレラ症
パスツレラ症は犬から人間に感染する感染症の一つですが、健康な人間が感染した場合には発症することはなく問題がないと言われています。
パスツレラ症は発症すると、呼吸器や皮膚などに炎症が起こり、重症化すると命の危険もあるそうです。
発症しやすいのは免疫力が低下している人、お年寄り、乳幼児だと言われ、特に小さな赤ちゃんは自分で避けることができないため、犬を近づけないように注意が必要です。
人蓄共通感染症
犬から人に感染する病気を人畜共通感染症(ズーノーシス)と呼び、主な感染経路は犬に噛まれた場合の咬傷感染、くしゃみや鼻水などから感染する飛沫感染、体に触れたときに感染する接触感染、犬に口をなめられた場合の経口感染が挙げられます。
特に口をなめられたときに感染する経口感染は注意が必要です。
飼い主や家族だけでなく、他の人間をなめることのある犬は、なめさせないように注意をするようにしましょう。
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症はカビの一種である皮膚糸状菌が感染することで発症し、すでに感染している犬に接触することで感染することがあると言われています。
症状としては、発疹、かゆみなどが見られ、通常は抗真菌薬などを塗ることで改善するそうです。
この場合は感染源の犬を治療することが重要ですので、感染が見られた場合には早めに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
犬が人の手や口元などをなめるのは、愛情表現のことが多いようです。
飼い主にとってはとても嬉しい事ですが、犬から人に病気が移ることがあるため注意が必要です。
飼い主や家族以外には舐めないようにしたり、家族の中でも免疫力の低い人はできるだけ接触を避けるなど、普段から注意すると良いでしょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬が人の手をなめるのは、飼い主の場合は甘えたい構って欲しいなどの意味があり、初対面の人の場合は相手がどんな人なのか手から情報を得ている
☑犬が足をなめるのは、臭いにつられていることが多い
☑犬が口元をなめるのは敬意の表れ、愛情表現、おねだりなどの意味がある
☑犬が腕をなめるのは手の場合と同じ意味のこともあるが、常同行動というストレスからくる問題行動の場合があるので注意が必要
☑犬が自分の体をなめるのは、病気や怪我、ストレスが原因のことが多い
☑犬の口には様々な菌があるため、なめられたときには注意が必要
☑パスツレラ症は犬から人間にうつる感染症で、免疫力の低い人や乳幼児などは発症しやすい
☑皮膚糸状菌症はカビの一種で、感染しいる犬から移るため、感染が見られたら動物病院を受診することが大切
愛犬と長く一緒に過ごすために、スキンシップの取り方に気を付けて生活しましょう。