犬の去勢手術を行う時期はいつ!?メリット・デメリットは!?

犬は私たち人間にとって最も身近な存在のペットと言っていいでしょう。
みなさんは愛犬の去勢手術はしていますか?
日本では犬の去勢手術を行うよう言われています。
なぜ去勢手術はした方がいいのでしょうか?
賛否両論あるようですが…。
今回は犬の去勢のメリット・デメリットや行う時期について紹介していきます。
知りたいことはありますか
犬の去勢を行うメリットやデメリットについて
去勢とは動物の繁殖を防ぐためにオスの生色線を取り除くことをいいます。
まず最初に、犬の去勢のメリット、デメリットについて紹介していきます。
去勢手術のメリット
去勢手術のメリットをまずは紹介していきます。
・病気を予防することができる
前立腺肥大や精巣腫瘍、会陰ヘルニアや停留睾丸などオス犬のみがかかる病気を予防することができます。
大切な愛犬ですから、少しでも病気の可能性を減らしてあげたいと思うのが普通ですよね。
病気を予防してあげたいということで去勢する方が多いようです。
・マーキング行為を軽減させることができる
犬が片足を上げておしっこするのはマーキング行為と呼ばれるものです。
マーキング行為はメスよりもオスの方が多い傾向にあります。
どこへでもマーキングをするようになると大変なのでマーキング行為を軽減させるために去勢する方が多いようです。
しかしこの場合、早く去勢しなければクセがついてしまうため早めの去勢手術が必要となります。
・マウンティング行為の軽減
マウンティングとはまるで交配をしているようにオス犬が腰を振る行為です。
人形やクッション、人の足などにこのマウンティング行為をしてしまう犬もいます。
去勢手術を行うことでこのマウンティング行為を減らすことができるそうです。
・妊娠を防ぐことができる
オス犬がメス犬を妊娠させてしまうといったトラブルを防ぐことができます。
犬が交配を始めてしまうと、犬の性器にロックがかかった状態になり引き離すことができなくなるそうです。
ドックランやドックカフェなど犬が多く集まるところへ行き興奮してしまうオス犬は少なくありません。
万が一のことが起きないようにと去勢手術を行うようです。
・攻撃性の軽減
去勢していないオス犬の場合、散歩だけでは運動量が足りずストレスから攻撃的になる子が少なくありません。
思いっきり犬が運動することができる環境を与えることができれば問題ないですが、室内犬の場合それは難しいと思われます。
去勢手術をすれば運動量が多くなくても充分エネルギーを発散することができるようになるんだとか。
・縄張り意識の軽減
オス犬は特に縄張り意識が強い子が多いです。
知らない人が来る、物音が聞こえるなどで吠えてしまうようです。
去勢手術を行うことで縄張り意識が減り、吠える回数が少なくなったというケースもあります。
犬の去勢手術を行うことでこのようなメリットがあるんです。
問題行動を軽減させてくれるなど飼い主にとって嬉しいことが多いですよね。
犬も飼い主に怒られたりなどのストレスがなくお互いにストレスを感じず暮らすことができるのではないでしょうか。
去勢手術のデメリット
次に紹介するのは犬に去勢手術を行うことのデメリットです。
・繁殖できなくなる
去勢手術を行うということはもう子供を作ることができないということです。
やっぱり子犬が見たかったなんて後から行っても無理ですのでよく考えましょう。
・太りやすくなる
運動量が少なくても満足できるようになるため太りやすくなるんだとか。
・去勢手術を失敗してしまうリスクがある
去勢手術は全身麻酔をして行う手術です。多くの犬が行っており、失敗してしまうリスクは確かに少ないです。
しかし手術に絶対に安全なものはないということを知っておきましょう。
・性格が変わる子がいる
極まれにではありますが、去勢手術を行うことで性格が変わり狂暴的になったということもあるようです。
性格が変わってしまうって結構怖いですよね…。
去勢手術を行うことでこのようなデメリットがあることが分かりました。
失敗してしまうかもしれないというリスクは怖いですよね…。
ちなみに失敗する確率は約0.1%と言われています。
1,000頭に1頭と考えると決して低くない確率ではないでしょうか。
犬の去勢の適切な時期っていつ!?
犬の去勢手術を行う場合、大切なのはタイミングです。
タイミングをしっかりしてあげないとかわいそうなことになってしまうので注意して下さい。
去勢手術は早すぎると骨や骨格に悪影響が出ると言われており、逆に遅すぎると全身麻酔のリスクが高くなったり、マーキングやマウンティングが癖になり去勢手術を行っても軽減されないといったことがあります。
犬の去勢手術に適したタイミングは生後6ヵ月~1歳であると言われています。
できれば1歳の誕生日を迎える前に去勢手術は行ってもらいたいです。
犬の去勢手術の費用はどれくらい?
去勢手術の費用ですが、小型犬より大型犬の方が費用は高いようです。
一般的な費用ではありますが、
・小型犬または中型犬 15,000円~20,000円
・大型犬 30,000円
となっているようです。
動物病院によって費用は異なります。
この手術費用には手術代+薬代+保護具も含まれていることがほとんどですが、含まれずに+となるところもあります。事前に費用については調べておきましょう。
去勢手術の流れやかかる時間について
去勢手術は前日からもう始まっています。
前日の夜9時から絶食を開始します。
手術は全身麻酔をして行われるためです。
去勢手術はオス犬の睾丸を摘出していきます。
包皮と陰嚢の間に正中線があるのですが、上の陰嚢の近くを1ヶ所切除して摘出していきます。
手術時間についてですが、全身麻酔をしてからだいたい1時間程度かかるようです。
犬の去勢をする際の注意点について
犬の去勢手術を行う時にはどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。
去勢前の注意点
全身麻酔を行う手術です。
手術前に先生から前日の過ごし方などの説明があると思うので、先生の言うことを守って過ごすようにしてあげて下さい。
去勢後の注意点
去勢手術が終わって1週間はどのような理由があってもお風呂には入れないように!
お風呂だけでなく体が濡れることもNGなので雨の日にお散歩に行ったりということもやめて下さい。
また、手術後すぐは免疫力が下がってしまう犬が多いです。
病気にかかりやすくなってしまうのでいつもより注意深く様子を見てあげるようにして下さい。
ご飯を食べる様子もよく見てあげて下さい。
手術にストレスを感じてしまう犬も少なくなく、吐いてしまう子もいるようです。
犬は出されたものを全部食べてしまう子が多いので、少しずつ餌をあげるようにしてあげて下さいね。
まとめ
犬の去勢手術をテーマに今回は紹介していきました。
☑病気の予防、問題行為の軽減といったメリットがある
☑性格が変わってしまったり手術に失敗してしまうかもといったデメリットも
☑生後6ヵ月~1歳の誕生日までには去勢手術を行おう
☑小型犬と中型犬で15,000円~20,000円、大型犬で30,000円ほど
☑手術にかかる時間は1時間ほど
☑去勢前にはしっかり絶食すること
☑去勢後は抜糸まで体を濡らさないようにし、様子をしっかり観察してあげること
いかがでしたか?
犬の去勢はした方がいいと言われますが、必ずしなければならないことものではありません。
メリットやデメリットをきちんと理解して飼い主さんが決めましょう。
しかし適切な時期を過ぎてしまうとデメリットが増えてしまうので、1歳までに決断するようにして下さい。