犬のてんかんの食事療法。脳に良い食材は何!?

犬のてんかんは、薬を服用することで発作を抑える治療法を行うため長期間薬を飲まなければならず、犬の体にも少なからず負担がかかるそうです。
そのため、食事によっててんかんを改善する食事療法が見直されていると言われています。
そこで今回の記事では、犬のてんかんの食事療法について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬のてんかん治療の基本は薬を飲み続けること
犬のてんかんは一度起こってしまうと完治することがないと言われ、治療としては抗てんかん薬によって発作をコントロールし、発作を起こさない状況を維持していくことが基本となるそうです。
そのため、発作が起こらなくなったとしても予防のため薬を飲み続ける必要があり、長期に服用するため肝臓への負担など体への悪影響が問題となります。
また薬の量や副作用などの確認のため、定期的な通院と検査が必要になるそうです。
犬のてんかんの食事療法について
犬のてんかんは、発作を抑える治療として薬を飲み続けなければいけないですが、食事療法が症状の緩和につながることもあると言われています。
そのため薬での治療と同時に、食事による対策を取ることが大切だと考えられます。
犬の脳に良いといわれる食材と成分とは!?
犬のてんかんは、脳の神経の異常から起こると言われています。
そこで、脳に良い成分が含まれた食材を効果的に摂取することで、症状が改善することがあるそうです。
青魚
青魚に含まれるDHA、EPAはオメガ3脂肪酸と呼ばれ、脳や神経の働きを向上させると言われています。
DHAは本来脳神経に豊富に含まれている成分ですが、犬にとって不足しがちな成分でもあるそうです。
このオメガ3脂肪酸は癌細胞やアレルギー、炎症などを抑制する作用があり、てんかんや認知症を予防する効果もあるそうです。
また、てんかん発作の改善には脂質も必要だと言われているため、オメガ3脂肪酸を含んだサーモンなどのフィッシュオイルなどの摂取が効果的だと考えられています。
さらにてんかんの改善にはマグネシウムの摂取が効果があるとされています。
マグネシウムは魚介類や海藻類などから摂取すると良いですが、魚の骨には十分注意してください。
さつまいも
さつまいもは、脳に必要な栄養素である糖質(糖分)が多く含まれているそうです。
脳がエネルギーとして消費できる栄養素は糖質だけだと言われているため、てんかんの改善にも効果があると考えられます。
そのため、定期的に糖質を与える必要があり、蒸かしたさつまいもなどが良いと言われています。
またさつまいもは、脳神経の異常の改善に効果的だと言われるビタミンB6も豊富に含んでいるそうです。
かぼちゃ
かぼちゃもさつまいもと同様、脳に必要な糖質が多く含まれているとされています。
また、脳神経の異常の改善に効果的とされるビタミンB1やビタミンB6などが豊富に含まれているそうです。
蒸かしておやつとして与えても良いですし、ドッグフードのトッピングなどにしても良いでしょう。
鶏のささみ
鶏のささみは、ビタミンB群の一種であるナイアシンが豊富だとされています。
このナイアシンには糖質や脂質の代謝を促す作用があり、脳神経の働きをサポートすると言われています。
ヨーグルト
てんかんは脳神経の異常から起こると言われ、この異常はビタミンB6を摂ることで改善することがあると言われています。
このビタミンB6は腸内の微生物によって合成されるそうですが、腸内環境が悪いと十分な量が合成されないとされています。
この腸内環境を整えるために有効なのが、ヨーグルトだと考えられ、ヨーグルトの乳酸菌によって腸内環境が整えば、ビタミンB6が多く合成されるそうです。
またヨーグルトにはビタミンB6の働きをサポートするビタミンも多く含まれていると言われています。
食べてはいけない物・控えたほうがいい食材は!?
犬に与えてはいけない食材は様々ありますが、抗てんかん薬を服用している場合、塩の摂取量が増えることで発作を引き起こすことがあると言われています。
塩の摂取自体が悪いのでないので過剰に心配することはありませんが、量を増やさないようにすることが大切です。
また、アルコール類の誤飲もてんかん発作を引き起こしやすいそうですので、充分に注意してください。
まとめ
犬のてんかんの基本的な治療は薬の服用ですので、食事療法と言っても薬を止めることはできません。
しかし、薬と併用して脳に良い食事を与え症状を改善することは可能だと考えられていますし、薬の長期服用によって負担のかかる肝臓に良い食材を与えるのも効果的だとされています。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑てんかんは長期に薬を飲み続けるため、肝臓に負担がかかる
☑てんかんは、脳に良い食材を使用した食事療法が症状を緩和させることがあると言われる
☑脳に良い食材として、青魚に含まれるDHA、EPAのオメガ3脂肪酸は脳神経の働きを向上させると言われる
☑脳がエネルギーとして消費できる栄養素は糖質だけだと言われているため、サツマイモ、カボチャなどを摂取すると良い
☑糖質や脂質の代謝を促す作用のあるナイアシン多く含む鶏ささみも効果があると言われる
☑腸内環境を整え、脳に良いビタミンB6を多く合成させるヨーグルトも効果があると言われる
☑犬が食べてはいけないものは多くあるが、てんかんには塩の摂取が良くないと言われる
てんかんのための食事療法は、薬を止めることではなく、愛犬がてんかんと上手に付き合うことができるように、食事によってサポートとしていくという感覚で行うと良いでしょう。