犬の胃腸炎ってどんな病気?原因や治療法について

犬も人間と同じように胃腸炎になり、その症状も人間と似ています。
特に急性の胃腸炎になった場合激しい嘔吐が起こり、ひどく苦しむことが多いようです。
このように愛犬につらい思いをさせる胃腸炎は、急性の場合飼い主が注意することで防げることも多いそうです。
そこで今回の記事では、犬の胃腸炎の原因と治療法について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬の胃腸炎の種類は2つ
犬の胃腸炎は急性胃腸炎と慢性胃腸炎の2種類に分けられ、症状によって見分けることもできますが、一般的には症状が1週間以内に治まるものが急性胃腸炎、症状が1週間以上続くものが慢性胃腸炎と呼ばれるそうです。
犬の胃腸炎ってどんな症状の病気なの?
犬の胃腸炎は急性胃腸炎と慢性胃腸炎に分けられ、それぞれ症状が異なると言われています。
急性胃炎の症状について
急性胃腸炎のように胃に炎症や異常が起きている場合、横隔膜や腹筋を使い胃の中のものを吐きだそうと激しい嘔吐が起こり、この時に大きくお腹が膨らんだり縮まったりしている時は急性胃腸炎の可能性が高いと考えられます。
またこの場合、胃の中に吐くものが無くても胃液や粘液のみを嘔吐するほど激しい吐き気を伴うと言われており、それによって脱水症状を引き起こすこともあるそうです。
急性胃腸炎の他の症状としては、吐血、下痢、血便、食欲不振、元気がないというような症状が見られると言われています。
慢性胃炎の症状について
慢性胃腸炎は、急性胃腸炎と比べ症状が出にくいと言われています。
また、何度も繰り返し症状が起こることが多く、犬が痛みに慣れてしまい反応が鈍くなることもあるそうです。
よく見られる症状としては、元気がない、食欲不振、たまに吐くことがある、ゲップが続いている、お腹を触ると痛がる、頻繁に水を飲むなどが挙げられます。
犬の胃腸炎の原因とは!?
犬が胃腸炎になるには様々な原因があり、急性胃腸炎、慢性胃腸炎それぞれ原因が異なると言われています。
急性胃炎の原因について
急性胃腸炎の原因としては、異物誤飲、感染症、寄生虫、薬剤、食べすぎなどがあり、最もよく見られるのが異物誤飲によるものだと言われています。
これは、犬が本来食べてはいけないものを誤って飲み込んでしまった場合に引き起こされるそうです。
慢性胃炎の原因について
慢性胃腸炎の原因としては、消化不良、胃腸の運動機能の低下、アレルギー、ストレス、遺伝などが多く見られ、他に急性胃腸炎を放置したために慢性化したケース、尿毒症、胃の腫瘍の悪化から慢性胃腸炎を引き起こすケースなどがあるそうです。
犬の胃腸炎の主な治療法は!?
犬の胃腸炎の治療法は、症状を引き起こしている原因によって異なる治療を行うそうです。
急性胃炎の治療方法について
急性胃腸炎は、症状を引き起こしている原因を特定し、それぞれにあわせた適切な治療を行うそうです。
犬の誤飲による治療法
犬が異物を誤飲したことが原因で急性胃腸炎を引き起こしている場合には、早急に異物を取り出す処置を行うそうです。
異物が固形物の場合、手術用の小さなマジックアームによる摘出や嘔吐促進剤の投与、液体の場合、胃の中の洗浄、吸着剤の投与などが行われると言われています。
絶食による治療法
体力のある成犬の場合、食事と水を止めて胃を休める治療法を行うことがあるそうです。
基本的に絶食絶飲の期間は12時間~24時間程で、1~5日位で回復することがあると言われています。
回復が見られた場合は、徐々に水分を与え、消化の良い流動食など与えながら様子を観察し、通常の食事に戻していくそうです。
ただし、しばらくの間は胃に優しい低脂肪のフード、単一たんぱく・単一炭水化物などの食事を与えるようにすると良いそうです。
輸液や点滴
急性胃腸炎により激しい嘔吐が起こり、著しく体液が減ってしまい脱水症状を起こしている場合には輸液や点滴を行うことがあるそうです。
寄生虫や感染症の場合の治療法
寄生虫や感染症が原因の場合は、抗生物質や駆虫剤の投与などの治療を行うそうです。
犬の慢性胃炎の治療方法について
慢性胃腸炎は、原因が特定できている場合はそれに沿った治療を行いますが、原因が特定できない場合は、食生活や生活環境の改善などの対症療法を行うことが多いそうです。
薬による治療法
一般的には、粘膜の炎症を抑えるステロイド剤の投与などを行うことが多いそうです。
エサの変更による治療法
ステロイド剤の投与と同時に、消化の良いフードに切り替え食事によるコントロールを行うことがあるそうです。
この場合、病院から指示される処方食を与えることが多いと言われています。
犬の胃腸炎の予防法は!?
犬の胃腸炎を予防するためには、誤飲に注意する、消化に良いものを与える、食べすぎないよう注意する、ストレスを与えないようにすることが大切です。
特に誤飲は飼い主が充分注意することで防げることですから、犬が間違って食べてしまいそうなものを犬の届くところに置かないようにする、人間の食事の食べこぼしなどが無い様に確認する、犬を台所に入れないようにするなどを徹底するよう心がけましょう。
また、犬が欲しがるからと言って、おやつや餌を与えすぎないようにすることも大切です。
まとめ
犬の胃腸炎も、人間と同じように原因は様々なものがあるそうです。
しかし、犬の急性胃腸炎の原因である異物誤飲や食べすぎなどは、飼い主が注意することによって予防できることも多いですから、普段からしっかりと管理するようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬の胃腸炎は症状が1週間以内に治まるものが急性胃腸炎、症状が1週間以上続くものが慢性胃腸炎と呼ばれる
☑急性胃腸炎の症状としては、嘔吐、脱水症状、吐血、下痢、血便、食欲不振、元気がないなどが挙げられる
☑慢性胃腸炎の症状としては、元気がない、食欲不振、たまに吐くことがある、ゲップが続いている、お腹を触ると痛がる、頻繁に水を飲むなどが挙げられる
☑急性胃腸炎の原因は、異物誤飲、感染症、寄生虫、薬剤、食べすぎなどが挙げられる
☑慢性胃腸炎の原因は、消化不良、胃腸の運動機能の低下、アレルギー、ストレス、遺伝、急性胃腸炎を放置したために慢性化したケース、尿毒症、胃の腫瘍の悪化から慢性胃腸炎を引き起こすケースなどがある
☑犬が異物を誤飲したことが原因で急性胃腸炎を引き起こしている場は、早急に異物を取り出す処置を行う
☑体力のある成犬の場合、食事と水を止めて絶食させ、胃を休める治療法を行うことがある
☑急性胃腸炎により嘔吐が起こり、脱水症状を起こしている場合は輸液や点滴を行う
☑寄生虫や感染症が原因の場合は、抗生物質や駆虫剤の投与などの治療を行う
☑慢性胃腸炎は、原因が特定できている場合はそれに沿った治療を行い、原因が特定できない場合は、食生活や生活環境の改善などの対症療法を行う
☑犬の胃腸炎を予防するためには、誤飲に注意する、消化に良いものを与える、食べすぎないよう注意する、ストレスを与えないようにすることが大切
愛犬が苦しみながら嘔吐している姿を見るのはとてもつらいことですから、日頃から犬が口にする物には十分注意をするように心がけましょう。
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