犬が与えた餌を移動させたり隠して食べる理由は一体何!?

犬に餌やおやつを与えた時、すぐに食べずに食べ物を移動させたり隠してしまうのはなぜなのでしょうか?
この行動の背景や原因を探り、簡単にできる対策法などについてもご紹介します。
知りたいことはありますか
犬が餌を移動させたり隠す理由は何!?
犬が餌を移動させたり隠すといった行動をとるのには、いくつかの理由があるようです。
本能的な行動から飼い主との関係性まで様々ですが、その中から一般的に認識されているものを2つご紹介します。
餌を横取りされないようにする為
犬はもともとは群れで暮らし、狩りを行って生きてきました。
倒した獲物から自分の分を確保して他の仲間に取られないよう、他の場所へ持っていってから食べるという生態を持っています。
食べ物を丸呑みして自分の分を確保し、あとで吐き出して食べ直すこともあるそうです。
この本能的な行動は、遺伝子レベルで刻み込まれているものなので、時代が変わり飼い犬として食べ物に困ることがなくなっても変わることはないのだそうです。
というわけで、犬が与えられた餌などを運んで隠すことは当然の習性といえるのですね。
犬が飼い主を下に見ている為
犬というのはピラミッド型で自分の周囲の力関係を把握しているといわれます。
つまり、餌を与える人間のことを自分と同等か下に見ている場合、犬はその人間を餌などを横取りする対象として認識し、もらった餌を隠そうとする行動をとることもあるそうです。
していきましょう。
餌を移動させたり隠す行為を止めさせるには?
犬のこのような行為をやめさせる方法はあるのでしょうか?
実はちょっとした工夫で効果のある方法が色々あるようです。
犬の生態をもとに、しつけも含めた対策法をご紹介します。
餌の量を変えてみる
犬は餌を食べきれなかった場合、本能的に残ったものを隠そうとする場合があるそうです。
この場合には、食べ残しがないように与える餌の量を変えることで解消するかもしれません。
また、食べきれない状態を把握するには、糞の状態で判断すればいいそうです。
餌の供給過多の場合は糞がゆるくなるのですね。
適量を知ることで、それらの問題も解消できるなんて一石二鳥ですね。
おもちゃ等で隠す事以外に興味を向かせる
気に入っているおもちゃなどに興味を向かせるという方法も有効でしょう。
犬は餌と同じようにおもちゃや飼い主のスリッパなどを隠すこともあります。
ただし、お気に入りのおもちゃなどの場合は、誰にも取られないように隠しているといわれますが、飼い主のスリッパを隠すといった行動は、飼い主にもっとかまってもらいたいという気持ちの表れといわれますので、愛犬と接する時間を増やすなどの対策が必要になるでしょう。
餌を食べきったら褒める
単純なことですが、犬は褒められることで同じことを繰り返してくれるようになると言われますので、与えられた餌をちゃんと食べきった時に飼い主が喜んで褒めるようにすればいいのですね。
忠誠心の強い性格ですので、褒められたらまた次も頑張ろうと思う気持ちを利用するというわけです。
餌を食べ残してたら、隠す前に急いで片付ける
一定時間食べなかったり残したままの場合など、その餌を隠してしまう前に餌を片づけてしまうのも有効です。
ちゃんと一回で食べきらないとご飯はなくなってしまうということを理解すれば、与えられた時にすぐに食べてくれるようになるでしょう。
餌やその他の物も移動させて隠す行為はしつけするべき!?
犬の隠す行動は本能的な要素が強いため、しつけとしてすべての隠す行動を叱る前に、なぜそのようなことをするのか考えてあげるのがいいでしょう。
たとえば、飼い主の身の回りのものを隠す場合はコミュニケーション不足の可能性も考えられます。
なんでも問題視してしつけるより、その背景に気づいてあげて適切な対応をしたり、隠したものを持って来させて褒めるなど、愛犬の気持ちに寄り添うことが大切なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
犬が餌などを隠す行為には、野性の本能や飼い主との関係性など、様々な要因がありそうです。
それをちゃんと見極めてあげることが飼い主の役割ということですね。
では今回の記事をおさらいしてみましょう。
☑犬は昔から狩りを行っていたため餌を取られないように隠す習性がある
☑犬の餌の量は糞で判断する
☑犬のおもちゃ等を使って興味をそらす方法は効果的
☑愛犬が餌を食べきったらしっかりと褒める
☑飼い主の物を隠すのはコミュニケーション不足の可能性
餌の量を見直したり、餌以外に興味をそらせたりすることや、残さず食べた場合はきちんと褒めるなどの方法も有効ということですので試してみてはいかがでしょうか。