犬の6つの夏バテ防止策!夏バテになりやすい犬種や主な症状は!?

犬は本来寒さに強く暑さに弱い動物ですから、夏の暑さで夏バテになることが多いと言われています。
また、犬の中でも特に夏バテになりやすい犬種がいるそうですので、その場合は特に注意して予防対策をすることが重要です。
そこで今回の記事では、犬の夏バテ防止策や症状、なりやすい犬種について説明したいと思います。
知りたいことはありますか
犬の夏バテの主な症状
犬の夏バテは、人間の夏バテと同じような症状を起こすことが多いと言われ、以下のような症状が良く見られるそうです。
のろのろ歩くようになる
犬は夏バテを起こすと、歩くスピードが遅くなり、のろのろと歩くようになるそうです。
これは散歩の時に良く見られる症状で、地面に近い位置にいる犬は、気温の高さに加え、アスファルトからの熱も受けてしまうからだと言われています。
特に夏の日中は熱中症になる恐れだけでなく、高温のアスファルトによって肉球を火傷する可能性がありますので散歩は控えるようにしましょう。
暑い時期の散歩は日の昇る前の早朝、日が沈んだ後の夜間に行うほうが良いでしょう。
下痢・嘔吐をしてしまう
犬は夏バテを起こすと動くことが少なくなり、消化器官にも影響が出ると言われています。
そのため、下痢や嘔吐、軟便などの症状が起こることがあるそうです。
この場合、放置すると脱水症状を起こすことがありますので、適切な対応が必要です。
食欲低下
犬は夏バテを起こすと食欲がなくなり、食事の時間になっても寄ってこない、おやつを見ても欲しがらないなどの症状が見られるそうです。
夏に食べる量が減るのは仕方のない事ですが、食事をほとんど食べない、おやつも欲しがらない場合は症状が重いと考えられますので、脱水症状などを起こさないように注意が必要です。
>>犬が夏バテでご飯を食べない時の症状や対策法についてはこちら
元気がなくなりぐったりする
夏バテを起こした犬は、普段よりも元気がなくなり、ぐったりと寝ていることが多くなるそうです。
飼い主が呼んでも起き上がらない、散歩に行く時間にも起きてこないなど、あまり動こうとしなくなることが多いと言われています。
寝ている時間が増える
夏バテを起こし、食欲もなく、元気もなくなった犬は寝ている時間が増えるそうです。
あまりに動きが鈍い場合、運動不足や栄養不足になることがあり、長期間に及ぶ場合には注意をする必要があると言われています。
発熱する
犬の夏バテは場合によっては発熱することもあり、さらに悪化する恐れがありますので、犬の体が熱いと感じたら、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
犬が夏バテかどうか見極めるポイントは?
上記のような症状が見られた場合、夏バテを起こしている可能性が高いと思われますが、シニア犬や子犬の場合は夏バテを起こしていない場合でもこういった症状が見られることがあるそうです。
夏バテを起こしているかを判断するポイントは、春先に見られなかった症状が、気温が高くなって急に見られるようになった場合に可能性が高いと考えられます。
こういった症状を見極めるには、普段からしっかりと犬の様子を観察しておくことが重要です。
夏バテになりやすい犬種とは!?
犬は暑さに弱い動物ですが、中でも特に暑さに弱く夏バテを起こしやすい犬種があり、寒い地域が原産の犬種、ダブルコートと言う二重構造の被毛を持つ犬種は非常に暑さに弱いと言われています。
このダブルコートの代表的な犬種は、ウェルシュコーギー、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、シベリアンハスキー、バーニーズマウンテンドッグ、ポメラニアン、マルチーズ、サモエドなど、また日本が原産の柴犬、飼い犬、紀州犬などもダブルコートの被毛を持つため暑さに注意が必要です。
さらに、短頭種と呼ばれるマズルがつぶれた犬種は、その特徴から呼吸がしづらく、体温を下げるのが苦手なため暑さに弱いと言われています。
この短頭種の代表的な犬種として、フレンチブルドッグ、ボクサー、シーズー、パグなどが挙げられます。
犬の夏バテ防止!予防方法は!?
犬の夏バテを予防するには、普段からしっかりと運動をさせ、栄養バランスのとれた食事を与えて身体を健康に保つことが大切です。
また、気温の上昇にあわせて、犬の生活環境や食事を見直すと良いそうです。
犬の夏バテ対策のグッズなどもいろいろ販売されていますので、併せて利用してみると良いでしょう。
クールマットを使う
室内で飼育されている犬の場合、エアコンで温度管理をすることが必要ですが、エアコンと併用して犬用のクールマットなどを使用するのも効果があると言われています。
クールマットは様々な種類が販売されていますので、エアコンの補助的な対策として利用してみると良いでしょう。
水を飲ませる頻度を増やす
人間も同様ですが、犬の場合も夏バテに一番大切なのは水分の補給だと言われています。
犬がいつでも飲むことができるように、常に新鮮な水を用意しておきましょう。
ただし、水ばかりを大量に飲み過ぎると消化器官に影響があり、さらに食欲が低下する恐れがあると言われていますので、犬用のスポーツドリンクやヤギミルクなどを与える、フードや副食などからも水分を摂ることができるようするなど工夫して水分を補給できるようにしてあげましょう。
クーラーでの温度調節をしっかりする
犬が室内で過ごす部屋は、エアコンで温度管理をすることが大切です。
ただし、寒すぎると体調を崩すことがありますので、扇風機を併用する、寒いときに入る小屋を用意する、部屋を自由に移動できるようにするなどの工夫が必要です。
室外犬の時は日陰を作り地面の熱を下げる
室外で飼育している場合は、小屋を風通しの良い日陰に置くことが重要です。
また、木の陰に置く、涼むことのできる地面のある場所に置く、定期的に水浴びさせるなどの対応をするようにしましょう。
あまりにも気温が高い場合には、日中だけでも室内の涼しい所に移動させることも検討すると良いでしょう。
フードは涼しい時間帯に与える
暑い時期は犬の食事の量が低下することが多いため、食事の時間や内容を見直すことが大切です。
気温の高い時間帯に食事を与えても食べられないことが多いため、涼しい時間に食事を与えるようにしましょう。
また、暑い時期はドライフードを食べなくなることが多いので、この期間だけウエットフードに切り替える、ドライフードに水分を加えてふやかす、水分の多いトッピングを加えるなどの工夫をしてあげることが必要です。
また副食として、水分の多いキュウリやトマトなどの野菜やスイカやナシなどの果物を与えるのも良いでしょう。
夏バテ対策グッズを使う
ペットショップやホームセンターなどに行くと、クールマットや冷たいアルミ板など様々な犬用の夏バテ対策グッズが販売されています。
それぞれの生活環境に合ったものを選んで利用してみると良いでしょう。
まとめ
犬の夏バテは、急激に悪化する熱中症とは異なり、数日から数週間かけて症状が出てくることが多いそうです。
夏バテを起こさないようにするためには、暑くなる前からバランスのとれた食事や適度な運動を行い、丈夫な体を保つことが大切だと言われています。
また、今回説明したような予防策を行い、生活環境を見直すことも重要です。
ただし、予防をしていても夏バテになってしまった場合は、それ以上悪化しないように、獣医師などに相談し適切な対応をとるようにしましょう。
それではここで、今回の記事をおさらいしたいと思います。
☑犬の夏バテの主な症状として、散歩の時に歩くスピードが遅くなることが挙げられる
☑犬は夏バテを起こすと消化器官にも影響が出ると言われ、下痢や嘔吐、軟便などの症状が起こることがある
☑犬は夏バテを起こすと食欲がなくなり、食事を残す、食事を全く食べないと言った症状が見られる
☑夏バテを起こした犬は、普段よりも元気がなくなり、ぐったりと寝ていることが多くなる
☑犬の夏バテは場合によっては発熱することもある
☑夏バテを起こしているかを判断するには、春先に見られなかった症状が、急に見られるようになった場合夏バテを起こしている可能性が高いと考えられる
☑夏バテになりやすい犬種は、寒い地域が原産の犬種、ダブルコートと言う二重構造の被毛を持つ犬種、短頭種が挙げられる
☑犬の夏バテを予防する方法としては、水分補給を多くする、エアコンで温度管理をする、室外の場合は風通しの良い日陰を用意する、食事の時間や内容を見直す、夏バテ対策のグッズを利用するなどが挙げられる
犬は自分で暑さ対策をすることはできませんから飼い主がしっかりと管理し、暑い夏を健康に乗り切れるようにしてあげましょう。